結婚の四季 1980年(昭和55年) ドラマ傑作選
ヒロインの和子(十朱幸代)は、幼稚園の保母だ。このたび見合いで、高校教師の
浩一郎(山口崇)と結婚した彼女は、幸せいっぱいで新婚旅行に出かけた。
二人は旅行先の北海道で、要子(生田悦子)という女性に出会う。
実は要子は、浩一郎のかつての見合いの相手だった。
和子は、平静を装いながらも、お互いに目であいさつを交わす夫と要子をながめて
一抹の不安にとらわれるのだった。
主婦層に根強い人気を保っている平岩弓枝ドラマシリーズの第13作。
女の幸せをテーマとするシリーズということで、今回も一組の夫婦の結婚生活を通じて
夫婦のきずなや思い遣りといった、心のありようを問いかけるドラマとなっている。
第一回は、結婚式当日の朝から式の模様、新郎新婦の北海道へのハネムーンを描いている。
長女を嫁がせる父親(有島一郎)の感傷、妹たちの情愛など、こうしたホームドラマ風
人情劇を描いてはベテランの平岩ドラマは、さすがに安定してそつがない。
第二回以降は、これもやはり平岩作品お得意の嫁と姑の関係をはじめ、夫の女性関係などを
からませてドラマは展開していく。
(制作)フジテレビ(脚本)平岩弓枝
(主題歌)西郡よう子「この愛に生きて」(作詞:杉山政美、作曲:木森敏之)
(配役)吉村和子(十朱幸代)吉村浩一郎(山口崇)吉村昌彦(仲谷昇)吉村治子(丹阿弥谷津子)
吉村健二郎(水野哲)丹羽利夫(有島一郎)丹羽弘江(たしろ之芙子)丹羽冴子(名取裕子)
丹羽道世(松原千明)丹羽里子(沢鮎美)寺田要子(生田悦子)寺田利雄(中山仁)