結婚しようよ 1996年(平成8年) ドラマ傑作選


圭太郎(江口洋介)は小さな会社社長で、息子の蓮(益田圭太)と二人暮らし。
だが息子の七歳の誕生日までに再婚しないと、養育権が別れた妻に移ってしまう。
タイムリミットまであと二か月というがけっぷち状態。
とにかく誰でもいいから結婚しようと、圭太郎は結婚相談所に駆け込む。
そこで同じく借金を抱えてがけっぷち状態の美羽(石田ひかり)に出会う。
お互いの印象は最悪だったが、やむを得ず二人は名ばかりの夫婦生活を始める。
バブル崩壊後を描いたドラマは数多いが、本作もそのひとつ。
江口洋介扮する殿山圭太郎は内装デザイン会社の若き社長だ。
バブル全盛期は羽振りも良かったが、今は仕事もめっきり減り、経済的にも窮地に追い込まれている。
しかも、結婚は破たん。何とか一人息子・蓮だけは手離さずにすんだが、今ではそれも危ない状態だ。
いろいろな問題を抱え内心は相当めげているのに、そんなそぶりは見せず、いつも冗談を言って笑ってる。
そんな明るくおおらかな男をドラマでは演じている。
一方、ヒロイン美羽を演じる石田ひかりは、怪しげな健康器具を売り歩くセールスレディーという役どころ。
商品を買い上げてもらうために、青年実業家の圭太郎(江口洋介)と偽装結婚するしたたかな娘だ。
NHK朝ドラ「ひらり」に主演してから三年たっても、いまだに明るく、元気な下町娘のイメージが残る。
現在は「あすなろ白書」(1993年)「輝く季節の中で」(1995年)など、ドラマの主演作が相次いでいる。
共演は、圭太郎の元妻・渚役に麻生祐未、圭太郎の父・殿山達郎役を東映時代劇スターの松方弘樹、
圭太郎の会社の社員役をSMAPの草g剛が演じる。
またヒロイン美羽の妹・琴里役にはホリプロの新人スター・馬渕英里何が起用された。
(制作)TBS(脚本)戸田山雅司
(主題歌)江口洋介「TRAVELING BOY 〜解き放された矢のように〜」(作詞:松本隆、作曲:江口洋介、佐橋佳幸)
(配役)殿山圭太郎(江口洋介)唯川美羽(石田ひかり)殿山蓮(益田圭太)殿山達郎(松方弘樹)唯川琴里(馬渕英里何)
高原渚(麻生祐未)大宮慎治(金田明夫)杉村純也(草g剛)川井澄子(柴田理恵)金沢文丈(徳井優)
