忠臣蔵〜決断の時 2003年(平成15年) ドラマ傑作選
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吉良上野介(橋爪功)は、赤穂藩主、浅野内匠頭(上川隆也)の妻に心を奪われる。
恋文を送るが拒否され、内匠頭をねたむ。
一方、赤穂では主席家老の大石内蔵助(中村吉右衛門)の嫡男、主税(細山田隆人)と
江戸家老の一人娘小浪(松浦亜弥)の結婚が決まった。
そんな中、勅使接待役に任じられた内匠頭に対し、吉良が難癖を付けていた。
堪忍袋の緒が切れた内匠頭は、ついに刃傷に及ぶ。
幕府裁定で内匠頭は切腹、お家は断絶となり、その悲報が赤穂の内蔵助の許に届く。
内蔵助ら家臣は、大評定の結果、殉死を決意。白装束で死を決意した五十六人を前に、
内蔵助は上野介を討ち果たす決意を表明する。
2003年(平成15年)1月2日、テレビ東京系列で放送された新春ワイド時代劇。全4部10話。
歌舞伎の古典「仮名手本忠臣蔵」をふまえたストーリー展開となっているため、たとえば
吉良上野介が、浅野内匠頭の奥方(牧瀬里穂)を横恋慕するというエピソードが登場する。
また、大石主税(細山田隆人)と許嫁・小波(松浦亜弥)のエピソードが登場するなど、
多彩な人間ドラマが織り込まれている。
中村吉右衛門の内蔵助は、歌舞伎の当たり役だけに、流石の貫禄で重厚な演技を見せている。
また、橋爪功の上野介は、強欲な俗物シジイ振りを、さも憎々し気に演じて大熱演であった。
(制作)テレビ東京、松竹(脚本)古田求
第一部 「刃傷 松の廊下」(第1〜2話)第二部 「風雲 赤穂城」(第3〜4話)
第三部 「散る花 残る心」(第5〜7話)第四部 「吉良邸 討ち入り」(第8〜10話)
(配役)大石内蔵助(中村吉右衛門)りく(黒木瞳)大石主税(細山田隆人)小波(松浦亜弥)
浅野内匠頭(上川隆也)瑤泉院/阿久里(牧瀬里穂)堀部安兵衛(伊原剛志)赤垣源蔵(船越英一郎)
なみ(池上季実子)加古川本蔵(蟹江敬三)戸無瀬(藤真利子)清水一角(田辺誠一)吉良上野介(橋爪功)
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