君の瞳をタイホする!   1988年 (昭和63年)       ドラマ傑作選

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まだ人が少ない朝の渋谷の町。スポーツカーとボロボロのスクーターとが接触。

「弁償しろ!」と言うスポーツカーの男に「そちらこそ、弁償しろ!」とスクーター男。


二人がゴタついているところに、道玄坂署の刑事がやってきて、警察手帳をさしだす。

だが、揉み合ったはずみで、スクーター男が、その刑事を突き飛ばしてしまう。


結局、二人はしょっぴかれて、道玄坂署に連行される。

道玄坂署で取り調べを受けるスポーツカー男にスクーター男。

ところが、この二人はこの日、道玄坂署に配属された刑事だったのだ。



スポーツカー男の名は、土門隆(柳葉敏郎)

建設大臣の甥でボンボン育ち、現在は高級マンションに住んでいる。


スクーター男の名は、沢田一樹(陣内孝則)

ボロアパートに住む沢田は、金には縁がないが、行動力が取り柄の九州男児だ。


二人の上司となった松平(原田大二郎)は、胃の痛みが増えていくことに。





渋谷道玄坂警察署を舞台に、若い刑事たちの恋愛模様を描いたラブコメディ。


刑事ものだが、事件の捜査よりも、ナンパや合コンを中心とした軽妙な展開が特徴で、
好景気に浮かれていたバブル期を象徴するドラマとなった。


主な登場人物は、お調子者の沢田(陣内孝則)リッチなボンボン土門(柳葉敏郎)
捜査課ホープ田島(三上博史)シングルマザーの真冬(浅野ゆう子)の4人の刑事。



いずれも最先端のファッションに身を包んだ美男美女で、およそ刑事らしくなかったが、そこはドラマである。

ほかにも石野真子、三田寛子、工藤静香など新旧アイドルが顔をそろえ、また当時グラビアアイドルだった
蓮舫が女性警察官役でレギュラー出演するなど、華やかなキャストが魅力だった。


本作は若年層から圧倒的な支持を受け、最高視聴率は21.4%を記録。

以後2年に及ぶトレンディドラマブームを決定づける作品となった。

   

 
(制作)フジテレビ(脚本)橋本以蔵

(主題歌)久保田利伸「You were mine」(作詞:川村真澄、作曲:久保田利伸・羽田一郎)

(配役)沢田一樹(陣内孝則)田島鋭次(三上博史)土門隆(柳葉敏郎)佐藤真冬(浅野ゆう子)

高田佐和子(三田寛子)筒井静香(工藤静香)須崎綾子(石野真子)松平裕之(原田大二郎)佐藤鈴子(上田愛美)



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