君が嘘をついた 1988年(昭和63年) ドラマ傑作選
日高涼(三上博史)は、しがない中小企業「白玉製菓」の社員である。
彼には、ヨット仲間の克巳(大江千里)と輝也(布施博)という親友がいる。
三人は、社会人になっても、連日のように電話で連絡を取り合っている。
会社の固定電話を二台使い、両手に受話器を一つずつ持つ。
そうして三人で、同時に会話をしながら情報を交換するのだった。
あるとき彼らは、独身弁護士とお嬢様が集まる合コンパーティがあると聞き、
どうせ身分の確認などしないだろうから、それにもぐりこむことにした。
一方その頃、しがない派遣社員の渡辺亜紀子(麻生祐未)は、仲間の恵美
(鈴木保奈美)と美佐(井上彩名)と共に、カフェバーで男を物色していた。
こちらもまた、弁護士とお嬢様の合コンパーティーの話を聞きつけており、
お嬢様のふりをして参加することを決めるのだった。
そして合コンの当日、弁護士になりすました男三人と、お嬢様になりすました
女三人は、お互いに意気投合し、大いに盛り上がったのだが…。
脚本家・野島伸司の連続テレビドラマデビュー作品。
身分を偽って参加したパーティーで出会った男女六人が、噓に噓を重ねることで
巻き起こる騒動を描いた青春ラブコメディ。
一方では、独身弁護士、また一方では、横浜のお嬢様と嘘を付き合って始まった
関係は、交際を続けるうち、お互いに嘘をつき通せなくなってしまう。
だがやがて、それぞれが等身大の愛情に気づき始め、クリスマス・イヴの夜を迎える
ことになるが、この不器用な若者たちの恋物語は、たちまち視聴者の人気を集めた。
(制作)フジテレビ(脚本)野島伸司
(配役)日高涼(三上博史)山下克巳(大江千里)戸田輝也(布施博)渡辺亜紀子(麻生祐未)丹羽加奈子(工藤静香)
坂本恵美(鈴木保奈美)有紀(長山洋子)中村美佐(井上彩名)丹羽洋介(地井武男)久我友彦(宇梶剛士)
丹羽萌子(森沢なつ子)小川浩一(黒田アーサー)真奈美(遠藤由美子)冴子(田中美奈子)高橋(中野英雄)