北の国から   1981年(昭和56年)       ドラマ傑作選

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女房に逃げられ、東京暮らしに嫌気が差した五郎(田中邦衛)は、

二人の子供を連れて、五郎の故郷、北海道・富良野にやって来る。


富良野の市街から、20キロ奥地に入った麓郷(ろくごう)という

過疎村に、朽ちかけた五郎の生家がまだ残っていた。


どうにか住めるように修理した家で、五郎と子供たちの生活が始まった。

だが、電気も水道もない丸太小屋でのランプと薪だけの暮らしに、

都会育ちの子どもたちは、拒絶反応を示してしまう…。




北海道の厳しい自然の中で暮らす父と子の触れ合いを叙情豊かに描いたドラマ。


描かれているのは、都会では得られない自然と向き合う人間本来の生活。

沢から水をひく水道工事、丸太小屋作り、くんせい作り、風力発電など。

東京の生活ではパッとしなかった五郎も、ここでは頼もしい父親だ。


最初は、不便な暮らしになじめず、東京へ帰りたがっていた子供たちも、
五郎の一途な姿や、現地の人々の素朴な優しさに触れ、考えを改めてゆく。


人間のキャスト以外にも、キタキツネ、シマリス、エゾシカ、エゾイタチなど
北海道の大自然のなかに生息する動物たちが画面に華を添えている。


このドラマで、富良野市は観光名所になり、過疎の村だった麓郷地区には
休日になると数百人の観光客が見物に訪れることとなった。
   

 
(制作)フジテレビ(脚本)倉本聡

(配役)黒板五郎(田中邦衛)黒板純(吉岡秀隆)黒板螢(中嶋朋子)黒板令子(いしだあゆみ

宮前雪子(竹下景子)木谷凉子(原田美枝子)



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