これは経費で落ちません!   2019年(令和1年)       ドラマ傑作選

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森若沙名子(多部未華子)は、石鹸メーカーの経理部に勤めるアラサー女子社員。


経理部は地味な部署ではあるが、それでも経理に関わる様々な問題が降りかかる。

彼女は、部長の信任も厚く、マイペースで経理の重要な仕事をきっちりこなしている。


会社は現在、温泉とカフェが合体した「パラカフェ」という新規事業に取り組んでいる。


ある日、営業部の山田太陽(重岡大毅)が、テーマパークのチケット代の精算にやって来た。

パラカフェの内装を委託しているデザイナーとテーマパークで打ち合わせをしたという。


打ち合せ相手は、テレビにも出演している有名デザイナー・曽根崎ミレイ(藤原紀香)だ。




だが一方で、山田が同僚の女子社員とそのテーマパークでデートしたという噂話が舞い込む。

森若沙名子は、このチケット代は、実は山田の私用ではないかと疑うのだが・・・。



領収書や請求書から見えてくる思わぬ人間模様をコミカルに描いた作品。


経理部の沙名子が「公私混同は見過ごせない」をモットーに、回ってくる伝票をチェック。

それぞれの伝票には、金額や最低限の事由しか書かれていない。だが、よくよく精査すると、
そこには経費に関わった人々の思いがけぬ不正や人間関係などが浮かび上がってくる。


例えば、経費で購入した物品を私的に利用したり、社長のお気に入り秘書は、通常の手続き
を経ずに許されてしまう「特別案件」だったり。


本作は、経理という一見地味な部署にスポットを当て、日々職場で起こる様々な出来事を
経理部目線で紐解いていく作品である。


主人公の沙名子は、経理部員としては優秀だが、規則一点張りの融通の効かない性格だ。
周囲の人たちも、個性は豊かだが、不器用で欠点のある社員ばかり。


そんな愛すべき会社人たちが、最後には一致団結して会社の抱える問題を解決していく。
そういった人間関係の呼吸が、コミカルに切れ味よく描かれたオフィスドラマである。
   

 
(制作)NHK(原作)青木祐子(脚本)渡辺千穂

(配役)森若沙名子(多部未華子)新発田英輝(吹越満)佐々木真夕(伊藤沙莉)田倉勇太郎(平山浩行)
麻吹美華(江口のりこ)山田太陽(重岡大毅)吉村晃広(角田晃広)鏡美月(韓英恵)
有本マリナ(ベッキー)曽根崎ミレイ(藤原紀香



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