草燃える   1979年(昭和54年)       ドラマ傑作選

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平治の乱に敗れ、伊豆に流されていた頼朝(石坂浩二)は、伊豆の豪族・北条時政の娘・政子(岩下志麻)と出会う。

十六年もの長い間、流人(るにん)生活をおくっていた頼朝だったが、三十一才のとき、ついに北条政子と結ばれた。


北条は、もともと平氏の家柄であったため、娘が流人と結ばれたりしたら、平氏に睨まれると考えた時政は、

はじめは結婚に反対した。


しかし気性のはげしい政子は、ある雨の夜、家を抜け出して、夜通し歩いて頼朝のところへ行ったため、

時政もあきらめて許したのだった。





政子との結婚は、これまで自前の家来や兵力を持ち得なかった頼朝にとって大きな転換点となった。

源氏再興に向けて、北条家という強力な後ろ盾を得ることができたからである。


一方、北条家にとっても、伊豆の豪族の中で抜きんでた存在になるには、源氏の看板は魅力的だった。


果たして、北条政子が頼朝と婚姻を結んだことで、源氏と外戚関係となった北条家は、その後も頼朝を支え続け、

鎌倉幕府が開かれてからも、強い権勢を誇ることとなったのである。




源頼朝、頼家、実朝の鎌倉三代将軍と、北条政子の生涯を軸に関東武士たちの姿を描く。


頼朝役の石坂浩二は、「天と地と」「元禄太平記」に続く三度目の主演。政子には大河ドラマ初出演の岩下志麻が

扮して円熟ぶりを発揮。劇中、その二人が話す現代語調のセリフは賛否両論を呼んだ。


ご当地の鎌倉は、もともと観光客の絶えないところとあって「これ以上観光客が増えたらゴミの処理がたいへん」

と渋い顔だったが、静岡の伊豆長岡では、町中に数百の幟(のぼり)を立て、また伊豆の修善寺では、

「源氏史跡巡り」のパンフレットを作成するなど、観光客誘致に大わらわだったという。



(制作)NHK(原作)永井路子(脚本)中島丈博

(配役)源頼朝(石坂浩二)安達盛長(武田鉄矢)北条政子(岩下志麻)北条時政(金田龍之介)北条宗時(中山仁)

北条義時(松平健)伊東祐之(滝田栄)三浦義村(藤岡弘)平清盛(金子信雄)源義経(国広富之)


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