恐怖のミイラ   1961年(昭和36年)       ドラマ傑作選

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考古学者・板野博士は、研究所に閉じこもって毎晩遅くまで秘密の研究をしていた。

それは、エジプトから持ち帰った古代のミイラを生き返らせるというものであった。


博士は、古文書にあった蘇生薬を作り出し、ミイラの口に流し込んだ。

ミイラは蘇生したのだが、ミイラは博士を殺害して研究所から姿を消す。


目覚めたミイラは、四千年前に愛していた女を探し求めていた。

その女を博士の娘・汀(三条魔子)だと思ったミイラは汀をさらった。

博士の義弟・野々宮雄作(松原緑郎)と刑事らがミイラの行方を追う…。



月刊誌「少年クラブ」に連載された高垣眸の同名小説を原作として制作されたホラー作品。

ミイラの正体は、もともと古代エジプトの女王に仕えた青年だった。


蘇ってからも、女王恋しさのあまり、女王そっくりだった汀をさらい、夜の街にさまよい出た。

恐怖に彩られたストーリーは、実は悲しい運命に翻弄されたエジプト青年の哀愁物語でもあった。


ドラマが制作された昭和36年といえば、都会であっても、夜八時過ぎともなると、裏通りなどは

電柱の裸電球の明かりしかなく、薄暗かった。


もちろん、コンビニなんてものもなかった。そんな時代に、夜さまようミイラに遭遇したら、

などと想像するだに怖ろしい。

本作は、日本中の子供たちを恐怖のどん底へ突き落した伝説のスリラー番組となった。


なお、ミイラ役を演じたバブ・ストリックランド(Bab Strickland)は、当時京都のクラブで

バーテンダーをしていたところ、並外れた体格の良さを見込まれてスカウトされたという。



(制作)NTV、宣弘社(原作)高垣眸(脚本)西村俊一

(配役)野々宮雄作(松原緑郎)野々宮妙子(若杉嘉津子)板野博士(佐々木孝丸)板野汀(三条魔子)

板野遥(長島光男)青井刑事(高木二朗)牧村助手(真弓田一夫)ミイラ・ラムセス(バブ・ストリックランド)


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