巨人の星   1968年(昭和43年)       ドラマ傑作選

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星飛雄馬は、元巨人の選手である一徹を父に持ち、姉・明子との三人家族。

母は、彼がまだ幼い時分に他界している。

厳格な父の下で野球一筋で育ち、甲子園出場、入団テストを経て巨人に入団。

多くのライバルとしのぎを削りながら、一流の野球選手として成長していく。




原作者の梶原一騎は、巨人の星は「宮本武蔵の野球版だ」と語っている。

少年マガジンから、原作執筆の依頼があったとき、吉川英治の「宮本武蔵」

のようなひとりの男の人生を描いた重厚な物語を作りたいと考えたという。





主人公は、剣豪ではなく野球少年だが、白球をめぐる決闘のドラマと考えれば、

テーマとしては共通するものがある。

ストイックで求道的な主人公、劇的なストーリー展開、宮本武蔵や坂本龍馬の

人生訓などなど、当時の子供たちは、すっかり魅了されてしまったのだ。



巨人の星は、1968年3月から1971年9月のロングランとなり、いわゆる「スポ根」

ものの代表作として一世を風靡した。

また本作によって、未来のスター候補を「〇〇の星」と呼ぶことが流行した。



(制作)YTV(よみうりテレビ)東京ムービー(原作)梶原一騎(脚本)松岡清治

(主題歌)アンサンブル・ポッカ「ゆけゆけ飛雄馬」(作詞:東京ムービー、作曲:渡辺岳夫)


(配役)星飛雄馬(古谷徹)星一徹(加藤精造)星明子(白石冬美)川上哲治(中村正)
伴宙太(八奈見乗児)花形満(井上真樹夫)左門豊作(兼本新吾)



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                                ゆけゆけ飛雄馬