京都迷宮案内   1999年(平成11年)       ドラマ傑作選

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杉浦恭介(橋爪功)は、東京で全国紙のキャップを務めていたが、管理職に

収まるのをよしとせず、地方紙「京都日報」のヒラ記者に転身した変わり者。


彼は、京都に到着早々、占い師殺人事件に遭遇してしまう。

その現場で偶然、京都日報のメンバーは、初めて杉浦に出会う。


彼らは当初、優秀な記者を雇ったと聞いていたのだが、冴えない中年記者の

杉浦の風貌を見て、がっかりしてしまうのだった。





歴史的因縁の深い京都を舞台に、敏腕記者・杉浦恭介が謎解きに挑むミステリー。


杉浦の妻と娘は、東京に住んでおり、今は京都の下宿先で単身生活を送る身である。


一見冴えない中年記者だが、常識や既成観念に囚われず、物事の本質を見極める目を

持っており、実はデキる男という彼のキャラクターが作品の魅力となっている。


杉浦恭介の上司は、京都日報社会部のキャップを務める橘つた子(野際陽子)。

当初、杉浦の単独行動に振り回されていたが、徐々に彼の実力に気付き始める。



事件の舞台となる京都は、歴史が長い分、オカルト的な伝承も多い街。

昔から京都は、多くのミステリー小説、映画、ドラマの舞台となってきた。


本作には、観光名所ではなく、そんな古都の裏の顔を案内しようという意図が

たぶんに含まれていて、京都マニアにはたまらないドラマとなっている。


本作は、1999年から2008年まで9年間、全10シリーズに渡り放映され、

最高視聴率16.5%を記録、安定した人気を誇るロングラン番組となった。



(制作)ANB(朝日放送)東映(原作)(脚本)林誠人

(配役)杉浦恭介(橋爪功)藤原由美(大河内奈々子)橘つた子(野際陽子)

大洞善一朗(北村総一朗)高階登(西村和彦)中根景信(ベンガル)良成貞子(市田ひろみ)



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