万引き家族 2018年(平成30年) 邦画名作選
治と息子の祥太は、万引きを繰り返して生計を立てている。
ある冬の晩、アパートの片隅で幼い少女が寒さに震えていた。
見るにみかねて その少女を自宅に連れて帰る二人。
知らない子供を連れて帰った夫に戸惑う妻の信代。
だが、虐待を受けていた痕跡をみて、家で面倒を見ることに…。
2018年(平成30年)第71回カンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀賞)受賞作品。
貧困と家族の崩壊をテーマに、犯罪の裏にある人間の哀しみや孤独を描いた一作。
登場人物は、実際は誰も本当の家族ではないのだが、実に家族的な雰囲気を醸し出している。
観客は、擬似家族の幸せそうな構図を見て、いつのまにか、彼らに感情移入してしまうのだ。
だが、彼らは貧困にあえいでおり、その防衛策として、犯罪まがいのことに手を染めている。
見よ! 一家団らんの食卓に並べられているのは「万引き」で得た食料ばかりではないのか。
彼らは、そうしなければ生きられない、社会の「底辺」に置き去りにされた存在なのである。
生活苦のために犯罪が正当化されるような演出がなされているが、それは映画の趣旨ではない。
この映画は「万引き家族」を生み出している社会の悲惨な状況を描くことで、その背景にある
政治的貧困をシニカルに示唆しているのだ。
製作 フジテレビ 配給 ギャガ
監督 是枝裕和 (これえだ ひろかず)
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配役 |
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柴田治 |
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リリー・フランキー |
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柴田祥太 |
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城桧吏 |
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4番さん |
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池松壮亮 |
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柴田信代 |
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安藤サクラ |
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柴田初枝 |
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樹木希林 |
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柴田譲 |
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緒形直人 |
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柴田亜紀 |
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松岡茉優 |
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ゆり |
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佐々木みゆ |
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柴田葉子 |
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森口瑤子 |