ムー一族 1978年(昭和53年) ドラマ傑作選

東京・新富町の足袋屋「うさぎ屋」は、一見どこにでもある平凡な家族経営の店だ。
が、家出して帰らない長男・健太郎(清水健太郎)や、浪人中の次男・拓郎(郷ひろみ)
男勝りの長女・桃子(五十嵐めぐみ)など、一筋縄ではいかない子供たちを抱えている。
さらに店には、通いや住み込みの職人さんや家政婦さんがいて、大変賑やかな家庭だ。
そんなうさぎ屋に、ある日元気で明るいお手伝いのカヨコ(岸本加世子)がやって来る。
創業90年の足袋屋「うさぎ屋」を舞台に繰り広げられる、ドタバタコメディードラマ。
本作で、演出を担当した久世光彦は、各界の著名人を出演させたり、生放送を行うなど、
バラエティ要素を積極的に導入、予測不能なドラマを作り上げている。
キャストが視聴者に電話をかけたり、劇場ホールでの公開生中継を行ったりするなど、
ライブ感を強調した演出は、ますますエスカレート。
いきなり始まる「情報コーナー」、芸能人の飛び入り出演、果てはエジプトロケの敢行
(主演の伊東四朗は、ナイル川河岸で、なんと「電線音頭」を踊らされた)などなど、
ドラマという枠組みを超えた本作は、特に若者層から支持され、最高視聴率21.8%を記録。
劇中で、郷と樹木がデュエットした「林檎殺人事件」は「ザ・ベストテン」で第一位を
獲得するほどの大ヒットとなった。
(制作)TBS(脚本)山元清多、森薫、犬神明
(テーマ曲)竹田和夫&クリエイション「暗闇のレオ」(作曲:竹田和夫)
(挿入歌)郷ひろみ・樹木希林「お化けのロック」(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童)
「林檎殺人事件」(作詞:阿久悠、作曲:穂口雄右)
(配役)宇崎安男(伊東四朗)宇崎小春(渡辺美佐子)健太郎(清水健太郎)拓郎(郷ひろみ)桃子(五十嵐めぐみ)
宇崎うらら(南美江)金田久美子(樹木希林)香川カヨコ(岸本加世子)徳さん(伴淳三郎)平さん(由利徹)
とも子(のぐちともこ)野口五郎(左とん平)二階堂卓也(細川俊之)八郎(たこ八郎)ひろみ(石田ゆり)
