娘と私   1961年(昭和36年)       ドラマ傑作選

直線上に配置




     



主人公・私(北沢彪)は、留学したパリで現地の娘・エレーヌと結婚。

日本に帰国後、一人娘・麻里が生まれる。

だが、妻・エレーヌは病に倒れ、フランスへ戻ってそこで没する。

その後、私は千鶴子と再婚。戦中・戦後を経て、娘・麻里は結婚する。



1953年雑誌「主婦の友」に連載された獅子文六の同名小説のドラマ化。

記念すべき、朝の連続テレビ小説第一作。
フランス人の先妻との間に生まれた娘の成長を見守る父親の姿を描く。


朝の忙しい視聴者を想定して、ナレーションを多用、二、三回見損なっても
困らないように筋立てを工夫している。


主人公「私」を演じた北沢彪は、父親が宮内庁勤務という家柄のせいか、
ソフトな物腰と物言いで、視聴者の人気を博した。


1952年放送のラジオ劇「君の名は」の春樹役で「女湯を空にした」張本人であり、
今回もその腕を買われてナレーションも兼務している。
   

 
(制作)NHK(原作)獅子文六(脚本)山下与志一

(配役)私(北沢彪)麻里(北城由紀子、少女時代:北林早苗)千鶴子(加藤道子) 父(竜崎一郎)
母(日高ゆりえ)婆や(小峰千代子)佐山(村上冬樹)麻子(山岡久乃)



直線上に配置