ニューヨーク恋物語 1988年(昭和63年) ドラマ傑作選

1988年の初夏。マンハッタンのカフェテラスでは田島雅之(田村正和)が軽食をとっていた。
席を立つとき、雅之の手にした新聞がテーブルのケチャップびんに触れた。
びんが倒れて近くにいた留学生・瀬尾さやか(五十嵐いづみ)の白いワンピースを汚してしまう。
雅之はすぐ近くのブティックで、白いワンピースを買い、さやかに与える。
驚きながらも、雅之の渋い魅力にひかれる19歳のさやか。
数日後、さやかはパークアベニューで雅之を見かけた。
部屋の前まで後をつけ、インターフォンを鳴らす。ちょっとためらった雅之はドアを開ける。
白いワンピースを着て立っているさやかを見て、雅之は息を呑む。
ニューヨークで日本人相手の小さなバーを経営する雅之は、どこか過去をひきずった男。
ふとしたことで日本人留学生・さやかと出会う。さやかは雅之に惹かれ、デートするようになる。
ある日、日本からやって来た、さやかの母親・リツ子(夏桂子)を紹介すると、二人は顔色を変える。
雅之とリツ子には、愛憎の入り混じった過去があったのだ。
ドラマは、ニューヨークで関わり合った八人の男女の生き方や恋模様を、スタイリッシュに描き出す。
井上陽水の主題歌「リバーサイドホテル」が、ニューヨークのしゃれた味わいを盛り上げ、
生活のにおいをしみ込ませた鎌田敏夫の脚本が、ニューヨークを身近に感じさせる。
主演の田村正和は最近、子持ちのプレーボーイなど「二枚目半」の役柄が多かったが、
本作では「憂い顔の純二枚目」をたっぷりと演じている。
(制作)フジテレビ(原作)上保雅美(脚本)鎌田敏夫
(主題歌)井上陽水「リバーサイドホテル」(作詞作曲:井上陽水)
(配役)田島雅之(田村正和)瀬尾リツ子(夏桂子)瀬尾さやか(五十嵐いづみ)茅野明子(岸本加世子)
相川里美(桜田淳子)坂入正弘(真田広之)小池一徹(柳葉敏郎)張美姫(李恵淑)
