虹を織る   1980年(昭和55年)       ドラマ傑作選

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昭和12年、女学校最後の夏休み、普段から「男になりたい」というのが口ぐせの

活発な佳代(紺野美沙子)は、周囲の反対を押し切って、関西旅行に出かけた。


そこで初めて宝塚の舞台をみた彼女はすっかり魅せられ、やがて入団したいという

情熱にとりつかれてしまった。


昭和13年、女学校の卒業も間近に迫った佳代は、自らの進路を決める時が来た。

だが、父親の宗太郎(高松英郎)に、憧れの宝塚に入りたい気持ちを、どのように

伝えたらよいか、佳代は悩みに悩むのだった。





山口県の城下町・萩に生まれ、青春期には若い情熱を宝塚の舞台に生き、退団後も

絶えず新しい生き方を求め続けたヒロイン佳代の半生を、激動の昭和史のなかで

詩情とユーモアを交えながら明るく描く。


ドラマの四回目までは、佳代の見合い話、剣道に夢中なこと、ラブレターの話、

などを中心に、ヒロインの無邪気な年ごろのエピソードが綴られ、夢を追う

一人の少女の日常がじっくりと描かれる。


ヒロイン島崎佳代をさわやかに演じた紺野美沙子は、慶應義塾大学文学部二年に

在学中の現役女子大生。


その知的さと清楚さを合わせ持つ風貌で、世の「お父様」がたのハートを

がっちりと掴んだ。


宝塚の生徒を演じるため、ドラマ内では初々しいバレエ衣裳姿も披露している。



(制作)NHK(脚本)秋田佐知子

(配役)島崎佳代(紺野美沙子)島崎宗太郎(高松英郎)島崎八重(岩本多代)島崎きぬ(南美江)

島崎誠(入江則雅)島崎光三郎(鹿内孝)津村賢次郎(長門裕之)沢木忠一郎(西村晃)

上原敏江(新珠三千代)春風かおる(大地真央)佐々木花子(葦原邦子)


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