リバースエッジ 大川端(ばた)探偵社   2014年(平成26年)       ドラマ傑作選

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浅草、隅田川沿いの雑居ビルに居を構える「大川端探偵社」は、所長(石橋蓮司)以下、所員は

調査員の村木(オダギリジョー)、受付嬢のメグミ(小泉麻耶)だけの小さな探偵事務所だ。


ある日、暴力団高城組の若頭・矢部が依頼人としてやって来る。死期が迫った組長(曽根晴美)が、

かつて浅草に存在した中華料理店「喋楽」のワンタンをどうしても食べたがっているという。

「喋楽」はすでに廃業していたが、村木は早速調査に取りかかる…。



舞台は、浅草の小さな探偵事務所。へたったソファに色白の男が寝ている。

髪はくしゃくしゃで、伸びたひげはファッションというより無精という表現がふさわしい。



男は白昼夢を見ていた。うなされて跳び起きた後、夢に出てきた妙な依頼が舞い込んでくる。 


男は依頼人の相談を聞く。同席する所長はコワモテだが、性格は温厚だ。もう一人の所員は受付の若い女。

無邪気に振りまくお色気が、江戸期の浮世絵師、歌川国芳の絵を飾った探偵事務所で、明らかに浮いている。


依頼は、かつて食べたワンタンの味を忘れられないヤクザの組長からの依頼で、廃業した中華料理店の

店主を探し出してくれという。


探偵としての男のモットーは足で稼ぐこと。コツコツと浅草の街を歩く。まもなく店主は見つかった。

ワンタンの味は平凡なものだったが、その出来に満足する組長の胸中には、ある決意が秘められていた。


主演はオダギリジョー。スタイリッシュでありながら、どこか泥臭い。

昭和のレトロな雰囲気が漂う浅草の街並みと、オダギリの気だるい姿とがピタリと合う。


劇中に挿入される、EGO-WRAPPIN の音楽も気だるく退廃的だ。探偵事務所に飾られている小道具の絵も

ギョッとするほど猥雑(わいざつ)でトガっている。


金曜24時はドラマ通が好む枠だという。本作も深夜ならではの、あくの強い個性的なドラマであり、

その独特な世界観は多くの深夜ドラマファンから高く評価されている。



(制作)TX、オフィスクレッシェンド(原作)ひじかた憂峰(脚本)大根仁、神徳幸治

(主題歌)EGO-WRAPPIN「Neon Sign Stomp」(作詞:中納良恵、作曲:森雅樹)

(配役)村木タケシ(オダギリジョー)大川端 一平(石橋蓮司)メグミ(小泉麻耶)

矢部恭介(やべきょうすけ)高城組組長(曽根晴美)喋楽主人(五頭岳夫)


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