女弁護士 高林鮎子 1986年(昭和61年) ドラマ傑作選

高林鮎子(真野あずさ)は、草鹿法律事務所に所属する美人弁護士。
ある日彼女は、サラリーマンの野毛光行(美木良介)から相談を受ける。
野毛の姉が、彼女の夫の愛人・三井昌子(奈美悦子)に殺されたのだという。
夫の力石典夫(石山雄大)は、有名デパートのフロアマネジャーで
パートに来ていた昌子と愛人関係に。
二人の関係を知った姉は悩み、やがて心臓発作でなくなった。
しかし、野毛は病死ではないと考えている。
そして、姉が亡くなって一か月後、彼女の夫の力石がフェリーから転落死する。
船内から所持品は見つかったが、遺体は見つかっていない。
同じフェリーに偽名の男女が乗船しており、それが三井昌子とその夫で
力石を突き落としたに違いないと野毛は言う。
姉には父親の遺産が3億あったはずなのに、力石の死後、マンションを調べたら
預金が全て引き出されていて現金もなかった。
三井昌子が力石を殺して、勝手に自分のものにした。
そこで野毛は、三井昌子を殺人と横領罪で告訴したいと言う。
鮎子は、依頼を承諾し調査することにしたのだが、奇妙なことに、その後野毛から
告訴を取りやめると言われ、この件は鮎子の手から離れてしまっていた…。
(第9話 北の街、小樽に消えた女)
美人弁護士・高林鮎子が、弁護士見習いの竹森慎平(橋爪功)とともに、事件の真相を
明らかにして解決するまでを描く。
筋書きとしては、犯人が鉄道を利用してアリバイを主張し、それを崩すことで真実が
明らかになっていく。
アリバイ崩しは、鉄道オタクの竹森の存在が欠かせず、彼なしでは事件解決は困難である。
また、事務所の所長・草鹿(丹波哲郎)は、普段は何を考えているのか、よく分からない
人物だが、鮎子や竹森が推理に行き詰まった時、たまに絶妙な助言を与えることがある。
そんなアリバイ崩しと旅情ミステリーを上手くアレンジした筋立が人気の要因となり、
本作は、1986年から2005年まで19年間、全34作もの超ロングラン・シリーズとなった。
(制作)日本テレビ、東映(原作)津村秀介(脚本)高久進
(配役)高林鮎子(真野あずさ)竹森慎平(橋爪功)草鹿達之介(丹波哲郎)沢村千鶴子(杉浦きよみ)
野毛光行(美木良介)三井昌子(奈美悦子)力石典夫(石山雄大)島田部長刑事(山田吾一)
