女の座   1981年(昭和56年)       ドラマ傑作選

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神田神保町で下宿屋を営む多美(京塚昌子)のところに、時々やって来る中年男の

勝田広和(金田龍之介)を、下宿人たちは多美の亭主だと思い込んでいる。


だが、勝田には妻・信子(新珠三千代)がおり、芦屋にちゃんとした家を構えている。

多美の弟で銀行支店長の英一(山本学)も勤務先に近いため、この下宿に住んでいる。


一方、信子の弟・国三(勝野洋)が神戸から東京に転勤して来て、英一の部下になり、

その関係で、国三も多美の下宿に転がり込んで来たため、ひと騒動が起こった。





一人の男・勝田広和をめぐって、神戸の芦屋に本妻がおり、東京の神田に愛人がいる。

今まで隠して来たその事実が明るみに出た場合、どんな反応が起こるかを描いたドラマ。


東京転勤となった本妻・信子の弟が多美の下宿に部屋を借りたことから、本妻と愛人の

関係がバレそうになったところで第一話が終了する。


京塚昌子がいわゆる「二号さん」を演じているが、彼女は下宿屋のおかみさんには

ふさわしいが、二号という「かげり」のある女のタイプではないような気もする。


だがそこは、平岩弓枝流のマイルドな味付けで、それほど違和感はないようである。


いずれにせよ、割烹着姿のよく似合う「肝っ玉かあさん」が「二号さん」を演じる

ことで、ドラマの面白さが倍増することだけは確実だ。



(制作)フジテレビ(脚本)平岩弓枝

(主題歌)イルカ「私だけの子守歌」(作詞作曲:イルカ)

(配役)桐林多美(京塚昌子)勝田広和(金田龍之介)勝田信子(新珠三千代

英一(山本学)国三(勝野洋)小次郎(大村崑)香子(松原千明)三津子(友里千賀子)


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