女たちの家 1980年(昭和55年) ドラマ傑作選
青山はるみ(京塚昌子)は、49歳の専業主婦。
はるみの夫・成一(千秋実)は、59歳の公務員。
いま夫が役所を辞めると割増金がついた退職金がもらえるという。
そこで二人はペンションを経営しようと考えた。
すると偶然、甥の要介(篠田三郎)も、脱サラでペンション経営を目論んでいた。
意気投合した三人は早速、浜名湖畔にペンション建設地の下見に出かけた。
ところがそのあと、不幸なことに夫の成一が急死してしまう。
残されたはるみと要介は、亡き夫の遺志を継ぎ、いよいよペンション建設に取りかかる。
50歳で未亡人となったヒロインはるみが、生来の明るさとおおらかさで、
ペンションの経営者として立ち直っていく姿を描く。
女の生き方を様々なアングルから描く平岩弓枝ドラマシリーズだが、
第12作目となる今回のテーマは「未亡人」
一見平凡に生きて来た中年の女性が突然、夫に先立たれた時、彼女の人生観はどう変わるのか。
本作は同年代の女性には、ちょっとシリアスなテーマにチャレンジした作品だ。
主演は久々の連続ドラマ出演となる京塚昌子。肩肘をはらず、そのくせ芯の強い女の生き方を
独特のユニークな味で演じている。
(制作)フジテレビ(脚本) 平岩弓枝
(主題歌)由紀さおり「たそがれタペストリー」(作詞:ちあき哲也、作曲:桑原研郎)
(配役)青山はるみ(京塚昌子)青山成一(千秋実)青山成二(大村崑)青山良子(園佳也子)
青山花緒(水沢アキ)青山誠(浜畑賢吉)青山万里子(中山麻里)岩下けい(葦原邦子)岩下要介(篠田三郎)