狼少年ケン   1963年(昭和38年)       ドラマ傑作選

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狼少年ケンは、ジャングルの中で狼に育てられた少年ケンが、双子の子供狼チッチとポッポ、
長老のボスや片目のジャックなどとともに、ジャングルへの侵略者を相手に活躍するというもの。


動物たちと会話しながら勉強せずに、自由にジャングルの密林を元気に駆け回るケンの姿は、
当時の子供たちにとっては、うらやましく、あこがれの対象でもあった。


主題歌は「ワーワーワオー」というコーラスに続いて「ボバンババンボン、ボンバボン」
という低音の男性スキャットで始まる非常に斬新なものだった。


作曲の小林亜星は、昭和40年代のドラマ「寺内貫太郎一家」の寺内貫太郎役を演じた
巨漢の作曲家としてよく知られている。




1976年(昭和51年)レコード大賞に輝いた名曲「北の宿から」で、小林亜星は作曲家として頂点を極めた。

「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」さらに「ピンポンバン体操」なども、
この人の手によるものだった。



番組のスポンサーは森永製菓。当時まだめずらしかったココアの粉末缶に
「ケン」のまんがシールがオマケとして封入されていた。

そのシールほしさに、はじめてココアを飲んだ子供も多かったはずである。


まんがシールの交換が学校で流行し、学校の机に貼ったりしたため、持ち込みが禁じられたところもあった。

缶に入っている点数を集めて応募すると貰えた景品が「狼少年ケン人形セット」である。

4点でどれか好きな人形を1体、8点でケン、ポッポ、チッチの3体、12点だとそこにボスとジャックが加わった。
18点集めると10体完全セットが貰えたが、18点集めるのはなかなか至難の業だった。


ちなみに、この10体完全セットは、2015年「開運何でも鑑定団」で出品され、45万円の鑑定結果が出ている。

   

 
(制作)テレビ朝日(NET)東映(原作)大野寛夫(脚本)飯島敬(演出)高畑勲
(配役)ケン(西本雄司)チッチ(青木勇嗣、田上和枝)ポッポ(水垣洋子)ジャック(内海賢二)ボス(八奈見乗児)ブラック(大竹宏)



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                                        (狼少年ケン)