おしん   1983年(昭和58年)       ドラマ傑作選

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山形の貧農の子おしん(小林綾子)は、父・作造に奉公に出ろと言われる。


おしんが嫌がると、作造は怒鳴り、もう家に食わせる米がないと言い聞かせる。

だが、おしんは「学校に行きたい」と泣きやまなかった。


数日後おしんは、母・ふじが凍てつく川に自ら入り流産しようとするのを目撃。

「おれ、奉公さ行ぐ」と決意する。


貧困、いじめ、修業、大切な人との別れ。やがて、おしんは結婚。

だが関東大震災ですべてを失ってしまう。さらに日本は戦争の渦の中へ…。




奉公勤めから、スーパーの経営者として成功するまで、明治から昭和に至るおしんの一代記。


とりわけ、おしんが雪の最上川を筏で奉公先に向かうシーンは日本中の涙を誘った。

父親を演じた伊東四朗は「米一俵で娘を売ったひどい親」ということで、
自宅に石を投げ込まれたという。


本作は、テレビドラマにおける最高視聴率62.9%を記録。
おしん役も、小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人が演じ継いだ。


貧困にあえぎながらも健気に生きるおしんの姿は、日本国内のみならず
世界各地で大きな感動を呼んだ。
   

 
(制作)NHK(原作・脚本)橋田寿賀子

(配役)おしん(小林綾子、田中裕子、乙羽信子)父・作造(伊東四朗)母・ふじ(泉ピン子)
なか(大路三千緒)軍次(平泉征)きん(今出川西紀)



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