男たちによろしく 1987年(昭和62年) ドラマ傑作選

新宿の会計事務所に勤める正樹(古谷一行)は、息子の大樹を引き取って離婚したばかり。
ある日、彼は中学時代の同級生、慎平(田村正和)と誠(泉谷しげる)と再会した。
彼ら二人もまた離婚経験者だ。
ただ正樹と誠が子供を抱えて苦労しているのに、慎平だけは女出入りが激しい。
ある日、正樹が住むマンションの上の部屋に、これまた独身の三姉妹、貴子(佐藤友美)、
陽子(森山良子)、美千子(池上季実子)が引っ越してくる。
その直後、慎平が正樹のマンションに同居することに。
しょっちゅう女に手を出している慎平が腹立だしい正樹は、口うるさく注意する。
三姉妹の長女・貴子は、昔酔っ払っている慎平と一夜を過ごしたことが忘れられない。
しかし、慎平が全然覚えていないことに立腹している。
一方、正樹は、三女・美千子に痴漢に間違えられ、口喧嘩ばかりするが、息子の大樹の
病気の看病をきっかけに心ひかれあう。しかし、お互いに口に出せないでいた。
やがて慎平の生き方に感化された正樹は…。
「金妻」「男女7人夏物語」と、大ヒットを続けた鎌田敏夫が書き下ろした都会の大人の恋物語。
不マジメ男の田村正和、ツッパリ女の池上季実子、マジメ男の古谷一行、ナマケ女の手塚理美と
鎌田ドラマには欠かせないメンバーが勢ぞろいしている。
出演者の個性を尊重し、持てる力をフルに発揮させる「鎌田流」の台本がここでも生きている。
明るくて楽しいシャレたドラマ、テンポのよい軽快な構成も気持ちがいい。
(制作)TBS、木下プロ(脚本)鎌田敏夫
(主題歌)森山良子「DANCE〜男たちによろしく〜」(作詞:川村真澄、作曲:森山良子)
(配役)稲垣正樹(古谷一行)佐々慎平(田村正和)柿沢誠(泉谷しげる)諸橋貴子(佐藤友美)諸橋陽子(森山良子)
諸橋美千子(池上季実子)今野まなみ(手塚理美)山中千里(春やすこ)稲垣大樹(浅尾和憲)佐々めぐみ(磯崎亜紀子)
