ペリー・メイスン 1959年(昭和34年) ドラマ傑作選
退屈をかこっていた弁護士メイスンの事務所に、一人の義眼の男が依頼にやって来た。
男は、手持ちの予備の義眼が何者かに盗まれ、犯罪に悪用されるおそれがあると言う。
一計を案じたメイスンは、半ダース程の義眼を入手するよう、その男に命じる。
だがその甲斐もなく、男の懸念は現実のものとなってしまう。
数日後、ある強欲な高利貸しが自宅で殺害され、死体の右手には、例の義眼が
握られていたのだった。
かつてロサンゼルスの弁護士だった作家 E.S.ガードナーの同名推理小説のドラマ化。
頭脳明晰なロサンゼルスの法廷弁護士メイスンが、秘書で恋人のデラ、私立探偵ドレイクの
協力を得て、無実の罪に問われていた依頼人を救うべく活躍する。
ドラマは毎回、事件の発生から法廷での結審シーンまでが描かれる。
メイスンは警察よりも早く殺人現場に行き、証拠を収集分析し、巧みな法廷技術を駆使し、
真犯人を暴き出す。そして必ず依頼者の無罪を勝ち取る。
検事を向こうに回しての白熱の法廷シーンが本作の見どころとなっている。
主演のレイモンド・バーは、これまでヒッチコックの映画「裏窓」など、悪役が多かったが、
本作の弁護士役が大当たり。同シリーズで、1959年、1962年の二度エミー賞を受賞した。
また1967年からの「鬼警部アイアンサイド」では車いすの刑事を好演し、これも大ヒットした。
ペリー・メイスン(Perry Mason)(制作)CBS(アメリカ)(放映)フジ
ペリー・メイスン(レイモンド・バー)(声:佐藤英夫)デラ・ストリート(バーバラ・ヘイル)(声:藤野節子)
ポール・ドレイク(ウィリアム・ホッパー)(声:松宮五郎)
ポール・ドレイクJR.(ウィリアム・カット)マイケル・レストン検事(デヴィッド・スティアーズ)