理想の男性 1990年(平成2年) ドラマ傑作選
美恵(若村麻由美)は、OL二年生。弘志(天宮良)と付き合っている。
デートの帰り、弘志に送ってもらったのを、父の勇造(藤岡琢也)に見られてしまった。
乗っていた車が外車だったことから、勇造は弘志を気に入らない。
くどくど文句を言う勇造に、美恵は思わず弘志と結婚するつもりだと言ってしまう。
弘志も両親に美恵との結婚の意思を打ち明け、とりあえず両家揃って食事をすることに。
橋田寿賀子のオリジナル脚本。当人同士が結婚を決意しても、親の同意なしには
結婚できないという核家族世代の状況をコメディに仕立てている。
若い男女の結婚について、子離れできない親たちが何かと口出しする姿に苦笑を誘われる。
娘を手離したくない勇造の複雑な気持ちや、職工上がりの印刷会社社長・竜治(児玉清)の
突っ張った態度などが面白い。
しかし何と言っても一番笑いを取っているのは、藤岡琢也演じる勇造で、この人の
キャラクターでセリフも生きてくる。
(制作)NHK(脚本)橋田寿賀子
(配役)庄田美恵(若村麻由美)庄田勇造(藤岡琢也)庄田華子(日色ともゑ)
庄田邦彦(辻輝猛)三木弘志(天宮良)三木竜治(児玉清)三木公子(馬渕晴子)