ルーズヴェルト・ゲーム 2014年(平成26年) ドラマ傑作選
中堅精密機器メーカーの青島製作所は、ライバル社との競合に苦しみ、倒産寸前の大ピンチ。
取引先から10億円以上の値下げを要求され、メインバンクからは融資ストップも示唆される。
社長の細川(唐沢寿明)は、維持費がかさみ成績不振も続く野球部の廃部を提案する。
だが、部を創設した会長の青島(山崎努)は難色を示す。
本作のタイトル「Roosevelt Game」は「奇跡の逆転劇」という意味。
大ヒット作「半沢直樹」を手がけた主要スタッフが再集結し、原作も同じ池井戸潤となっている。
経営不振からリストラに踏み切った製作所と、成績も振るわないその会社の社会人野球チームが
廃部に追い込まれようとする苦境からどう逆転するかを描き出している。
逆転に次ぐ逆転の物語は、まさに「半沢直樹」の世界だが、敵味方がはっきり分かれ、
活劇のように展開するサラリーマンたちの闘いが小気味いい。
唐沢寿明演じる主人公の社長の「お前はもう、ゲームセットだ」のセリフも耳に残る。
(制作)TBS(原作)池井戸潤(脚本)八津弘幸
(配役)細川充(唐沢寿明)笹井小太郎(江口洋介)仲本有紗(檀れい)青島毅(山崎努)
三上文夫(石丸幹二)朝比奈誠(六角精児)諸田清文(香川照之)