るろうに剣心 1996年(平成8年) ドラマ傑作選
幕末の動乱期、倒幕派の志士・緋村剣心は「人斬り抜刀斎」と呼ばれ、
修羅の如き殺人剣を駆使する剣客として恐れられていた。
時は流れ、明治11年。剣心は、過去を悔い改め、殺人剣を捨てる。
彼は、不殺(ころさず)を誓い、穏やかな日々を送ろうと決心する。
だが彼の存在は、明治の時代になっても、強さを求める者にとって、
ひとつの目標であり、倒すべき相手として語り継がれて来た。
その「伝説の人斬り」緋村剣心が、東京の下町に現れたと知り、
腕に覚えのある者たちが次々と動き出す。
血塗られた過去を背負いながらも、殺生をしないことを誓った剣心。
次々と襲い掛かる敵を前に、誓いを守り通すことができるだろうか。
主人公は、幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心。
さぞ屈強な剣豪なのだろうと思いきや、アニメ冒頭で、呑気に
登場したのは「おろ?」が口癖の、どこから見ても優男風の美剣士。
物腰も柔らかで、きわめて礼儀正しい、朗らかな好青年である。
だが「能ある鷹は爪を隠す」という。襲い掛かる悪党どもを前に、
スピード感あふれる超人的な立ち回りを披露する。
この普段の癒しキャラとの落差が、作品の魅力の一つとなっている。
(制作)フジテレビ(原作)和月伸宏(わつきのぶひろ)(脚本)島田満
(主題歌)JUDY AND MARY「そばかす」(作詞:YUKI、作曲:恩田快人)
(配役)緋村剣心(涼風真世)神谷薫(藤谷美紀)相楽左之助(上田祐司)
明神弥彦(冨永みーな)朱羅(伊藤かずえ)巻町操(桜井智)比古清十郎(池田秀一)