私を旅館に連れてって 2001年(平成13年) ドラマ傑作選


笹野倫子(観月ありさ)は、車のイベントコンパニオン。
とは言っても、仕事場では、客の品定めが優先で、リッチな男をゲットしては、
男にもらったプレゼントを換金する「チャッカリ生活」をしていた。
そんな倫子がひょんなことからリゾートホテル経営者の隆一郎(中井貴一)と
知り合い電撃結婚。
しかし、玉の輿と喜んだのもつかの間、夫の隆一郎が出張先で急死してしまう。
多大な負債返済のため、リゾートホテルは取り上げられ、残されたのは伊豆にある
寂れた旅館「花壱」だけ。
一念発起、若おかみとなった倫子だが、その旅館は客がなく、借金まみれだった。
観月ありさ演じるヒロイン・倫子がイベントコンパニオンから、旅館「花壱」の若おかみに転身。
一癖も二癖もある従業員たちを率いて、借金を抱えた旅館の再建を目指すという物語。
経営不振に加えて、ライバル旅館からの陰湿ないやがらせなど、困難な状況に直面しながらも、
倫子の様々なアイデアと、もてなしの心遣いで、徐々に客が増え始めていった。
今まで赤字続きでやる気を失っていた従業員たちも、若おかみ・倫子のパワーに引っ張られ、
しだいに活気を取り戻していく様子が描かれる。
本作のロケ地は「伊豆の踊子」で知られる湯ヶ島温泉にある創業1874年の老舗旅館「落合楼」
ドラマそのままの露天風呂や料理が絶品で、温泉ファンに深く知られている宿である。
共演は、ヒロインの元同僚の仲居役に矢田亜希子、頑固一徹の板長役に風間杜夫、仕事一筋の
クールな元経営コンサルタントに浅野ゆう子、その他、円城寺あや、金子賢、梶原善、
江幡高志ら個性豊かな役者陣が顔を揃え、物語を彩っている。
(制作)フジテレビ、共同テレビ(脚本)相沢友子
(主題歌)福原裕美子「What would I do」(作詞作曲:福原裕美子)
(配役)笹野倫子(観月ありさ)高邑隆一郎(中井貴一)高邑志保(黒川芽以)衛藤なぎさ(矢田亜希子)千葉由幸(金子賢)
大石次郎(梶原善)園部初恵(円城寺あや)加賀谷学(酒井敏也)原里子(馬渕英里何)殿山元(江幡高志)
篠田太一(風間杜夫)勅使河原史子(浅野ゆう子)黒沼利一(金田明夫)黒沼法生(岸田健作)
