咲子さんちょっと 1961年(昭和36年) ドラマ傑作選
出版社の秘書課に勤務する咲子(江利チエミ)は、南条高太郎という漫画家に、
親切に応対したのが機縁で、その息子の新進作曲家・京太郎(小泉博)と見合いし、
このたび、めでたく結婚ということになった。
会社の送別会のあと、すっかりごきげんになった同僚たちは、これから南条家へ
行く用事があるという咲子のあとを追って来るのだった…。
若夫婦とその両親で暮らす日常生活を温かく描いた連続ホームドラマ。
嫁を演じたジャズ歌手・江利チエミの庶民的な雰囲気に人気が集まった。
両親役は、ベテランの伊志井寛と葦原邦子で、夫役の小泉博とチエミの
二人は、東宝映画「サザエさん」のサザエとマスオ役でもあった。
当時すでに世相は、家庭崩壊のきざしがあったといわれるが、ドラマは
あえて古き良き時代の家庭を描いており、それがかえって視聴者の
共感と郷愁を得たようである。
(制作)TBS、東宝(原作)中島さと子(脚本)堀江史朗、松田暢子
(主題歌)江利チエミ「咲子さんちょっと」(作詞:宮田達男、作曲:神津善行)
(配役)中川咲子(江利チエミ)南条京太郎(小泉博)南条高太郎(伊志井寛)南条規子(葦原邦子)
上林課長(柳谷寛)山野あき子(夏川かほる)黒田ますみ(市川和子)藤城みよ子(小桜光子)田林(河内博)