セカンドバージン 2010年(平成22年) ドラマ傑作選
中村るい(鈴木京香)は、出版業界でその名を知られる「新海社」の女性専務。
ベストセラーを出しまくり、24時間体制で仕事をしていると自負する編集者である。
ある集まりで彼女は、若く野心的な金融庁の官僚・鈴木行(長谷川博己)と出会う。
金融市場を改革したいという彼に興味を持ったるいは、彼の著書の出版を目的に彼に近づく。
るいにとって、その男はベストセラーを生み出す人材の一人に過ぎなかったのだ。
るいの予想どおり、行の出した本は大ヒットし、彼はマスコミにひっぱりだこになる。
だが、仕事上の関係でつき合いはじめた二人は、やがてお互いに惹かれ合っていく。
仕事オンリーに生きてきた女性と、若きエリート官僚の道ならぬ恋愛を描く。
子育てを終えたヒロインに訪れた久しぶりの恋。だが、その相手は、17歳も年下の妻帯者だった。
衰えていく自分の姿があり、でも女を降りたわけでもなく、恋愛への戸惑いと葛藤が描かれる。
そして、大人になる前に結婚してしまった彼は、ようやく運命の恋に巡り合い、決断をする。
恋愛は、ときに人を臆病にし、ときに大胆にする。
深田恭子が演じる万理江が夫の不倫を知り、ヒロインに嫌がらせをしていくシーンなど、
その憎悪に満ちた演技も話題を呼んだ。
(制作)NHK(脚本)大石静
(配役)中村るい(鈴木京香)鈴木行(長谷川博己)鈴木万理江(深田恭子)向井肇(段田安則)眞垣秀月(草笛光子)中村亮(綾野剛)