白い春   2009年(平成21年)       ドラマ傑作選

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元ヤクザの春男(阿部寛)は殺人の罪を犯し、9年の刑期を終えて出所。

しかし、恋人だった真理子(紺野まひる)は亡くなっており、ショックを受ける。


春男が服役中、真理子はパン屋を営む村上という男と一緒に暮らし、後に病死したことを知る。


自暴自棄になった春男は、その村上(遠藤憲一)という男の営むパン屋へ殴り込みをかける。

その後、公園で村上の娘・さち(大橋のぞみ)と出会う。



親子愛がテーマ。ムショ帰りの元ヤクザ・春男を阿部寛が、春男の実の娘・さちを大橋のぞみ、

さちの育ての親・村上を遠藤憲一が演じている。





実の親と育ての親。従来は母物語としてよく登場したが、それを父二人にしたところに独自性を打ち出している。


熱血漢役の多かった阿部寛に不器用で屈折した男を演じさせ、悪役だった遠藤憲一に優しい育ての父を配役し、

二人にとっては、それぞれ新境地を披露することになった。


一方、アニメ「崖の上のポニョ」でブレークした大橋のぞみは、本作が連続ドラマ初デビューとなった。

等身大ともいえる娘役で、自分の父が誰かを知らないまま、大好きな父親(村上)と、おじさん(春男)を

仲良くさせるため、けなげに奮闘する天真らんまんな少女・さちを演じている。



(制作)KTV(関西テレビ)MMJ(脚本)尾崎将也

(主題歌)阪井あゆみ「横顔」(作詞:松尾潔、作曲:長瀬弘樹)

(配役)佐倉春男(阿部寛)村上康史(遠藤憲一)村上さち(大橋のぞみ)高村佳奈子(白石美帆)

高村真理子(紺野まひる) 西田栞(吉高由里子)小島勇樹(遠藤雄弥)安岡竜也(デビット伊東)


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