刑事スタスキー&ハッチ 1977年(昭和52年) ドラマ傑作選
ウィルソン老夫婦は、自分たちの住む老人ホームのひどい生活環境に不満を抱いていた。
夫妻は市議会に何度も苦情を申し立てたのだが、彼らの主張は聞き入れられなかった。
激怒した夫妻は、市議会が劣悪な生活環境を改善しようとしないことへの報復として、
50本のダイナマイトとタイマーを使って車に時限爆弾を仕掛けた。
そして午後5時に、ダイナマイトを市役所で爆発させようと計画する。
しかし、地元のレストランに食事に立ち寄った後、車は武装強盗の二人に盗まれる。
通報を受けたスタスキーとハッチ刑事は、爆弾が爆発する午後5時を期限に、
武装強盗二人の行方を追う。
スタスキーとハッチは武装強盗を追ううちに、強盗の一人・スローンがギャンブル中毒で、
ノミ屋に金を返済できなくなり、今回の強盗に手を染めたことを知る…。
(第一話 血ぬられたダイナマイトカー Savage Sunday)
刑事コロンボや刑事コジャックなど、個性的な刑事が多数登場して、海外ドラマを
大いに楽しませてくれたのが、1970年代だった。
中でも、軽妙な会話と、真っ赤なフォードで繰り広げるカ―アクションのカッコよさで
若い女性に爆発的な人気を呼んだのが「刑事スタスキー&ハッチ」だった。
熱血漢だが融通がきかないスタスキーと、お調子者だが頼れるハッチ。このコンビが
見せる掛け合いの面白さとド派手なカー・チェイスが受けに受けた。
ファンの大多数は、なんと女子中学生。ラブレターまがいのファンレター攻勢が
エスカレートし、ついにはファンクラブまで結成された。
さらに彼らをバックアップする口うるさい上司・ドビーも人気者に。
刑事スタスキー&ハッチ(Starsky and Hutch)(制作)ABC(アメリカ)(放映)TBS
(配役)スタスキー(ポール・グレイザー)(声:下條アトム)ハッチ(デヴィッド・ソウル)(声:高岡健二)
ハギー・ベア(アントニオ・ファーガス)(声:富山敬)ハロルド・ドビー(バーニー・ハミルトン)(声:金井大)
ウィルソン老人(アーサー・ピーターソン)妻サラ(ホープ・サマーズ)
スローン(エドワード・ウォルシュ)モートン(ボブ・デレゴール)