スズメ(雀)
チュンは、おじいさんが可愛がっている子スズメだ。
ある日、洗濯ノリを食べて、おばあさんに舌を切られてしまう。
おじいさんは、あちこち探して、ようやくチュンを見つける。
おじいさんは、可愛がってくれたお礼にと、小さいつづらをもらう。
帰ってつづらを開けてみると、中からたくさんの宝物が!
その後、強欲なおばあさんは、大きいつづらを強引に手に入れる。
ところが、中から妖怪が出てきて襲われてしまう。
舌切り雀のお話は「他人に優しくすることの大切さ」を教えています。
スズメと人との関係は、人が農耕を覚え、定住するようになって以来のことです。
スズメの繁殖は、3月から8月頃まで、巣立ちまでの3週間、たくさんの害虫を
田んぼや畑から捕まえて、エサとして雛のもとへと運びます。
人のいるところには、スズメの害敵たちは近寄りません。
小さくて力の弱いスズメにとって、人間の力を上手く利用することが、
生き延びる術となったわけです。
山や森で道に迷ったら、スズメを探してみましょう。
家屋の隙き間に巣を作ることが多いので、スズメがいるということは、
近くに人の暮らしがあることの証になるのです。