ツッパリ娘が父親の泥棒を見た…1 1988年(昭和63年) ドラマ傑作選

岡本雄大(矢崎滋)は妻と離婚以来、娘・あかり(小川範子)と暮らしている。
雄大は大会社の庶務課に勤務していたが、不景気で人員整理にあい失業、
職探しに奔走している。
ある日、学校をサボったあかりは偶然、町で喪服姿の父を目撃し、
気づかれないよう後をつけた。
やがて父は、ひと気のない墓地に入り、香典袋から現金を抜き出しはじめる。
父は盗みをはたらいていたのだ…。
不器用にしか生きることのできない男の切なさを、矢崎滋が好演している。
娘役の小川範子は、そんな父親に反抗するツッパリ中学生という役どころ。
離婚した父と二人暮らしの娘は、父の失業を知り、高校進学をあきらめる。
一方、父は生活のために香典泥棒をしていた。それを知った娘は大ショック。
だがしかし、そんな父親でも、唯一の肉親となれば…。
あるとき、葬儀場で娘の部屋にも生けてあった、すみれの花を見つけた父親は
香典泥棒から、きっぱり足を洗う決意をする。
一方、父親が警察に捕まったのではないかと、ハラハラしながら帰りを待つ娘。
ひとつ一つのエピソードが、父娘のささやかな情愛を鮮やかに積み重ねてゆく。
見終えたあと、ほのぼのとしたぬくもりを感じさせる佳篇である。
(制作)TBS(脚本)高木凛
(配役)岡本雄大(矢崎滋)娘・あかり(小川範子)あかりの担任・渡(斎藤洋介)
