タイガーマスク 1969年(昭和44年) ドラマ傑作選
プロレス界に新星のごとく現れた覆面悪役レスラー・タイガーマスク。
その正体は、幼い頃にレスラー養成所「虎の穴」に拾われ、鍛錬の末に
悪役レスラーとしてデビューした青年・伊達直人であった。
彼はファイトマネーを自分が育った孤児院に匿名で寄付し続けた。
そのため、虎の穴への上納金を収めることができなくなってしまう。
それは虎の穴に対する裏切り行為であり、一転、直人はリングの内外で
虎の穴から命を狙われる身となってしまう。
正体不明のプロレスラー・タイガーマスクが「虎の穴」から刺客として送り込まれる
悪役レスラーたちと壮絶なデスマッチを繰り広げる物語。
ミスター・ノー、エジプトミイラら悪の仮面レスラーのみならず、ジャイアント馬場、
アントニオ猪木といった実名レスラーも登場することでつとに有名なアニメである。
なお本アニメは、原作の漫画と並行して放映されたため、アニメでの展開が早くなり、
漫画の内容を追い越してしまった。
そのため、最終回が原作漫画と大きく異なり、ほとんど真逆の結末となってしまった。
だが、原作者の梶原一騎は、アニメの結末を非常に気に入っており「こういう最終回を
描いてみたかった」と絶賛していたという。
(制作)YTV(読売テレビ)東映(原作)梶原一騎(脚本)辻なおき
(主題歌)新田洋、スクールメイツ「タイガー・マスク」(作詞:梶原一騎、作曲:菊池俊輔)
(配役)タイガーマスク/伊達直人(富山敬)若月ルリ子(山口奈々)若月先生(中川謙二)
健太(野沢雅子)ジャイアント馬場(兼本新吾)ミスターX(柴田秀勝)