特別機動捜査隊 1961年(昭和36年) ドラマ傑作選
警視庁捜査一課に「初動捜査班」が発足したのは1960年(昭和35年)
これは当時、顕著になってきた犯罪の広域化に対応するのが狙いだった。
これを受けて、NET(現:テレビ朝日)が、警視庁の許可を得てドラマ化
したのが本作「特別機動捜査隊」である。
ドラマは、機動捜査隊の不眠不休の活躍を描いたもので、警視庁から実際に
発生した事件の提供を受け、それをフィクション化する手法が用いられた。
番組のオープニング、数台の覆面パトカーがサイレンを鳴らしてブラウン管を
駆け巡るという映像が話題になる。
主演の立石警部補に「七色仮面」で実績を挙げた波島進を起用、ドラマの中では
一度も笑顔を見せず「笑いを忘れた男」と呼ばれた。
本作は、1977年3月まで15年半に渡り、全801話が放送され記録的な長寿番組となった。
(制作)テレビ朝日(NET)東映(脚本)宮田達男
(配役)立石主任(波島進)妹尾部長刑事(佐原広二)桃井刑事(轟謙二)岩井田刑事(滝川潤)
橘刑事(南川直)内藤刑事(巽秀太郎)金子捜査一課主任(神田隆)