Tomorrow〜陽はまたのぼる〜 2008年(平成20年) ドラマ傑作選


八年前に医師を辞めた航平(竹野内豊)は、小さな町の市役所に勤めている。
面倒な仕事でも嫌がらずに対処する航平は街の人からの信頼も厚い。
ある日、航平は妊婦の安田涼子(大沢あかね)が苦しんでいるところに出くわし、
今まで避けていた病院に足を踏み入れることになる。
その市民病院は赤字を抱え、今にも倒産しそうな状態だった。
常勤の産婦人科医もおらず、他の病院へ行くようにと追い返されてしまう。
主人公は、海沿いの地方都市の市職員・森山航平(竹野内豊)
ドラマ冒頭、外科手術失敗のシーンで、航平がかつて医師だったことが示される。
舞台は30億円の赤字を抱えた市民病院。救急患者や妊婦を満足に受け入れられない。
その再建のため、市から派遣されたのが、アメリカで経営学を学んだ脳外科医・遠藤紗綾(緒川たまき)
再建方針は「市民のための病院」ではなく「もうかる病院」へ。
紗綾に反発するのが看護師の田中愛子(菅野美穂)
「市民病院を市民のよりどころに」の信念で、航平とともに再建の中心を担うことが示唆される。
七夕祭りで起きた爆発事故、その日病院の当直医師は一人だけだった。けが人が廊下にあふれかえる。
訳ありの妊婦・涼子(大沢あかね)の命の危機に、航平が外科医として再びメスを握る。
本作は、医師不足や自治体病院の経営難といった地方医療の窮状を描く骨太の社会派ドラマ。
劇中、診療科目の縮小や過酷な労働など、山積する問題に立ち向かう医師や看護師の姿がリアルに描かれる。
病院の再建に立ち向かう医師・森山航平に扮するのは竹野内豊。森山を支える看護師役に菅野美穂。
医療はどうあるべきかと問いかける篠崎絵里子の脚本は、矛盾への問題意識たっぷりだ。
(制作)TBS(脚本)篠崎絵里子
(主題歌)星村麻衣「ひかり」(作詞作曲:星村麻衣)
(配役)森山航平(竹野内豊) 田中愛子(菅野美穂)遠藤紗綾(緒川たまき)田中七海(黒川智花)原田和子(エド・はるみ)
柿沼高太郎(志賀広太郎)仙道郁夫(岸部一徳)薮内二郎(六角慎司)蓮見洋治(陣内孝則)安田涼子(大沢あかね)
