取調室   1994年(平成6年)       ドラマ傑作選

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佐賀県武雄市にある文化会館の楽屋トイレ内で、若い女性の変死体がみつかった。

死亡したのはフリーターで補導歴のある20歳の里見ミチル。


解剖の結果、死因は長さ10センチ程の錐状のもので心臓を一突きにされたため、と判明。

県警捜査陣は目撃証言、被害者の遺留品などから、当日、会館で講演を行った外科医で

医事評論家の家長玲子(佐久間良子)を逮捕した。


だが玲子は潔白を主張。また動機や凶器の行方も不明だったことから、捜査は難航した。

                           (取調室11:2000年1月25日放映)



1993年「小説宝石」に連載された笹沢左保の同名小説のドラマ化。


いかりや長介演じる主人公の水木正一郎は、定年間際のベテラン刑事。

熊本の私立大学卒業後、佐賀県警に奉職。一貫して捜査畑で働いてきた叩き上げだ。


取調室という密室の中で、この老刑事・水木が被疑者を追い込んでいく。

老刑事は、机を強く叩いたり、無理やり自白に追い込むことはない。


取調室での会話は世間話のごとく穏やかであり、まさに肚の探り合いである。

その緊張感に満ちた会話の駆け引きが、本作の最大の見どころとなっている。


そんな密室の会話劇が人気の要因となり、本作は1994年から2003年まで9年間、

全19作ものロングラン・シリーズとなった。


なお、原作者の笹沢左保は、いかりや長介の迫真の演技に感動し、途中からは

原作もいかりやをイメージして書くようになったという。


また、1998年「取調室9」では、笹沢左保が本人役としてドラマに登場。

念願だったいかりや長介との共演を果たしている。
   

 
(制作)日本テレビ、宝映企画(原作)笹沢左保(脚本)洞沢美恵子

(主題歌)中村雅俊「哀しい人」(作詞:山田ひろし、作曲:都志見隆)

(配役)水木正一郎(いかりや長介)大河原大介(宮川一朗太)衣山警部補(沼田爆)石川康伸捜査一課長(西田健)

古賀管理官(木村栄)家長玲子(佐久間良子)家長千秋(鴇田祐穂)里見ミチル(川嶋朋子)小池(那須正江)


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