西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ 1992年(平成4年) ドラマ傑作選

東京・新宿の路上で女子大生・小野ミユキが誘拐されるという事件が発生する。
犯人の指示で、父親の会社社長が身代金二億円を携えて上野発のカシオペアに乗り込んだ。
十津川警部は、新幹線で先回りし、郡山から乗車するが、すでに父親も金も消えていた。
さらに、函館駅近くで男女の射殺体が発見された。
車内に残り捜査を続ける十津川の前に、左肩に刺青をした香織という女が現れる。
(第20話 寝台特急カシオペアを追え)
1975年「光文社」から出版された西村京太郎の推理小説・十津川警部シリーズのドラマ化。
第20話は、東京と札幌を結ぶ寝台特急カシオペアを舞台としたトラベルミステリー。
東京で起きた女子大生誘拐事件、身代金を運ぶカシオペアで発生した殺人事件、消えた身代金。
これらの事件の関連性を探る十津川警部。だが事態はさらに意外な方向に展開してゆく。
主人公の警部・十津川省三は、普段は冷静沈着な人物だが、犯罪者に対しては、瞬間的に激昂する場面も何度かある。
そんな二面性を持った主人公を渡瀬恒彦が演じ、役にはまった出色の名演ぶりを遺憾なく発揮している。
また、涙もろく人情味あふれる相棒の亀井刑事を伊東四朗が好演。
二人の息のあったコンビネーションが人気を博し、本作は1992年から23年間、全54作にも及ぶ長寿シリーズとなった。
(制作)TBS、テレパック(原作)西村京太郎(脚本)竹山洋
(配役)十津川省三(渡瀬恒彦)亀井定雄(伊東四朗)小西淳平(中西良太)三田村刑事(三田村周三)三上部長(小野武彦)
小野敬介(後藤ひろゆき)小野悦子(日向明子)小野ミユキ(河辺千恵子)戸田克彦(美木良介)小坂井香織(古手川祐子)
