西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ   1992年(平成4年)       ドラマ傑作選

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その日、警視庁捜査一課に、殺人事件発生の一報が飛び込んできた。

十津川警部(渡瀬恒彦)と亀井刑事(伊東四朗)は、事件現場へ向かう。


新宿歌舞伎町のホテル街で、全裸女性の死体が発見された。

殺害されたのは、イブと言う名のコールガールで、本名、住所は不明。


十津川たちは、歌舞伎町を中心に聞き込みを開始し、被害者の身元の割り出しを急ぐ。

やがて二人は、被害者が大分県日田市の出身であることを突き止め現地に向かう。


捜査の過程で同市を地盤にした大物政治家・首尾木大造(西岡徳馬)の存在が浮かび上がる。




十津川と亀井は、殺害されたイブが、首尾木の次女・咲子によく似ているという情報を得る。

そこで、首尾木の自宅を訪ねたが、首尾木も、その秘書も、イブは咲子ではないという。


しかし咲子の高校時代の恩師・山本(藤田宗久)は、死体は咲子で間違いないと断言する。

だがその後、山本は何者かに殺害されてしまう。


しかも、地元警察幹部に政治的圧力が加わり、捜査は難航する。




1975年「光文社」から出版された西村京太郎の推理小説・十津川警部シリーズのドラマ化。


主人公の警部・十津川省三は、普段は冷静沈着な人物だが、犯罪者に対しては
瞬間的に激昂する場面も何度かある。


そんな二面性を持った主人公を渡瀬恒彦が演じ、役にはまった出色の名演ぶりを
遺憾なく発揮している。

また、涙もろく人情味あふれる相棒の亀井刑事を伊東四朗が好演。


二人の息のあったコンビネーションが人気を博し、本作は1992年から2015年まで
23年間、全54作にも及ぶ長寿シリーズとなった。
   

 
(制作)TBS、テレパック(原作)西村京太郎(脚本)安本莞二

(配役)十津川省三(渡瀬恒彦)亀井定雄(伊東四朗)西本功(堤大二郎)安原美知子(山村紅葉)
岩村妙子(藤谷美紀)首尾木美也子(原田佳奈)首尾木咲子(野間れい)首尾木大造(西岡徳馬)山本京平(藤田宗久)



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