ウチの女房にゃ髭がある 1936年(昭和11年) 邦画名作選 |
サラリーマンの浅井(杉狂児)は、恋仲になっていた美保子と、めでたくゴールイン。
だが結婚式の前日になって、遅刻と欠勤の多さがたたり、会社をクビになってしまう。
なんとか式は乗り切ったものの、今後の不安を抱えることに…。
恐妻家のサラリーマンと、その妻とのドタバタ喜劇。映画のタイトル「ウチの女房にゃ髭がある」は、
もともと流行歌であり、それを主題歌として、劇中に登場させるために制作された作品。
歌詞に「すがた優しく美しく」とある通り、女房は別に鬼のような顔をしているわけではない。
怖くて頭が上がらないかみさんのことを「髭がある」と表現しているのである。
主演の杉狂児は、東京音楽学校で声楽を学び、歌手を目指していたが、1932年(昭和7年)日活に入社。
歌も歌える喜劇俳優として、同期入社の星玲子と組み「あなたと呼べば 1936」「ああそれなのに 1937」
などの歌謡コメディで大ヒットをとばし人気スターとなった。
製作 日活
監督 千葉泰樹
配役 | 浅井眞 | 杉狂児 | 美保子の母 | 吉田一子 | |||||||||
美保子 | 星玲子 | 山岡 | 山本礼三郎 | ||||||||||
美保子の父 | 吉井康 |