宇宙戦艦ヤマト 1974年(昭和49年) ドラマ傑作選
西暦2199年、地球はガミラス星の攻撃を受け、滅亡の危機に瀕していた。
放射能汚染で地上の生物は死滅。人類も滅亡まであと1年と迫っていた。
そんな中、はるか14万光年彼方のイスカンダル星から一通のメッセージが届く。
イスカンダルには、放射能除去装置(コスモクリーナー)があるというのだ。
その言葉に従い「宇宙戦艦ヤマト」を造船した人類は、イスカンダルに向け出航する。
1945年(昭和20年)4月、日本軍の戦艦大和は、米軍戦闘機の空襲を受け、徳之島沖に撃沈した。
250年後の西暦2199年、戦艦大和は引き揚げられ「宇宙戦艦ヤマト」として復活する。
人類滅亡のタイムリミットまで1年。だが目的地のイスカンダルは、14万光年の彼方にある。
ヤマトには、頼りになる沖田艦長以下、古代進、島大介、森雪らが乗り込んで出発した。
途中ガラミス星の攻撃をかわしながら、大遠征を決行するというSFスペースロマンである。
これは、後のヒットアニメ「銀河鉄道999」「機動戦士ガンダム」にも共通する要素だ。
もうひとつは、一種の「メカ・ロマン」という要素が本作にはある。
宇宙船、波動エンジンから、一昔前の戦艦大和やゼロ戦まで登場しており、子供も大人も
楽しめる作品として人気を集めることになった。
その一方、愛国心をテーマとしたストーリーが好評を博したため、賛否両論もあった。
(制作)YTV(よみうりテレビ)オフィス・アカデミー(原作)松本零士(脚本)藤川桂介
(主題歌)ささきいさお「宇宙戦艦ヤマト」(作詞:阿久悠、作曲:宮川泰)
(配役)古代進(富山敬)森雪(麻上洋子)沖田十三(納谷悟郎)島大介(仲村秀生)
古代守(広川太一郎)スターシャ(平井道子)デスラー(伊武雅之)
宇宙戦艦ヤマト