WITH LOVE   1998年(平成10年)      ドラマ傑作選

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村上雨音、23歳、ふたば銀行入社3年目の銀行員OL。

銀行の窓口業務でミスしまくりで、ブルーな毎日を送っている。


長谷川天、27歳、音楽事務所でCM音楽を手がける作曲家。

顧客の依頼に沿う音楽をなかなか作れず、葛藤する毎日を送る。


雨音(田中美里)は、仕事場が同じビル内にある天(竹野内豊)と再三出会う。

だが、いつも女性連れの彼に嫌悪感を抱いていた。




作曲家の天はある日、メールで得意先に送るはずの曲を誤送信してしまう。

偶然メールを受け取った雨音は、その曲に感激してしまい、2人はメル友になる。


互いに「元・作曲家の小学校音楽教師」「パリ在住で、元・銀行員の留学生」と
自分のプロフィールを偽り、メールごしに会話を重ねる2人。

だが、日常で顔を合わせる2人は、メル友とは知らず、互いの印象も良くないまま…。



パソコンが普及をはじめた当時、メールがコミュニケーションアイテムとして登場する。

メールで知り合った二人は、お互いに自分の素性や立場を偽って自己紹介する。

この「偽りの自分」は、現状に満足していない登場人物たちの内面を表わしている。



だがお互いの顔も実像も知らないからこそ、素直に本音を言葉にでき、やがて二人は
「偽らざる本当の自分」を発見していく。


メールが結ぶ恋...きわめて現代的だが、手紙のやりとりという最も古典的な恋愛のカタチでもある。

面と向かっては伝えられない想い、真摯で純粋な愛がそこにはある。
   

 
(制作)フジテレビ(脚本)伴一彦
(配役)長谷川天(竹野内豊)村上雨音(田中美里)吉田晴彦(及川光博)
今井佳織(藤原紀香)小西課長(田山涼成)



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