X-ファイル 1995年(平成7年) ドラマ傑作選
FBIの新鋭捜査官ダナ・スカリーは、突然の異動で、モルダー捜査官とコンビを組むことになる。
Xファイル課のモルダー捜査官は、プロファイリング能力で多くの難事件を解決してきたものの、
「Xファイル」と呼ばれる未解決の怪奇事件の調査に没頭し、局内では変人と呼ばれていた。
Xファイル課に赴いたスカリーは、モルダーとのあいさつもそこそこに、翌日から早速事件の
捜査へと出かけることになる。
その事件とは、宇宙人によるティーンエイジャーの誘拐という荒唐無稽なものであった。
FBIに極秘に保管されている未解決事件ファイル、人はそれを「Xファイル」と呼ぶ。
それらはUFO、地球外生命体、心霊現象、超常現象など、全米で発生した、通常の
科学的捜査では解明できない不可思議な事件のデータを集めた書類だった。
その中には、政府が何としても隠蔽したいトップシークレットの情報も含まれていた。
ところが、主人公のモルダー捜査官は、真相究明のために、そうした機密情報にまで
捜査のメスを入れようとしていた。
そのため彼は、FBIきっての要注意人物とみなされている。
ある日、FBI入局2年目のダナ・スカリーは、部長のブレヴィンスに呼び出され、
モルダー捜査官の補佐を言い渡される。
それは、医師免許を持つスカリーの能力を見込んで、モルダーの行動を逐一監視し、
レポートしてもらいたいという算段であった。
大学で心理学を専攻したモルダーには、妹を宇宙人らしきものに連れ去られた過去があり、
現代の科学では解明しきれない現象に強い関心を抱いている。
一方、スカリーは医学博士で、科学的に説明のつかないことは認めない。
極秘扱いの難事件を巡る出来事を前に、二人は対立を繰り返す。
主演の二人は、現実感を出すために有名俳優は使わず、無名に近い俳優が起用されたという。
そんな二人だが、ドラマでは現実と非現実の境界線の水先案内人を軽妙に演じている。
X-ファイル(The X-Files)(制作)FOX(アメリカ)(放映)NET
(配役)フォックス・モルダー(デイヴィッド・ドゥカヴニー)(声:風間杜夫)
ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン)(声:戸田恵子)
ウォルター・スキナー(ミッチ・ピレッジ)(声:小川真司)
スコット・ブレヴィンス(チャールズ・シオフィ)