夜逃げ屋本舗 1999年(平成11年) ドラマ傑作選

経営コンサルタントとして活躍する源氏雅彦(中村雅俊)
実は彼には「夜逃げ屋本舗」の社長という裏の顔があった。
ある日、焼肉屋の店員・小糸(篠原ともえ)が相談にやって来る。
聞けば、店が連日、悪質な取り立て屋に付きまとわれているという。
事情を知った雅彦は、店主に、大胆な夜逃げ作戦を提案する。
借金で追いつめられた人を救うため、夜逃げを手助けするプロ集団の活躍を描く。
主人公の源氏雅彦らは、かつて自己破産手続きの代行を請け負っていた。平成不況の90年代、
当時は弁護士や司法書士がおおっぴらに自己破産を勧め、電車に乗ると、延滞債権を処理します、
という弁護士事務所の車内広告がやたらと目についた。
だが街金や闇金がその気になれば、裁判所の決定など単なる紙切れに過ぎない。
引き続き破産者に返済請求を続けるし、嫌がらせの貼り紙(多くは免責決定通知のコピー)
をされることもある。
会社にも連絡され、親戚にまで連絡されてしまう。それらに耐えきれず、自殺者も出るしまつだ。
憤慨した源氏雅彦らは、借金地獄に苦しむ人々を助ける夜逃げ屋稼業を始めるのだった。
夜逃げを助ける緊張感とスピード感は見どころのひとつ。夜逃げ用の黒塗りのトラックには、
遮光カーテンなど夜逃げ専門ツールや、アパートの2階からでも迅速な逃亡が可能なよう
荷台部昇降ジャッキが搭載されている。
また、夜逃げする人がいるならば、当然、夜逃げさせまいとする人がいるはず。
夜逃げ屋本舗のライバルは、大手カード会社と街の暴力金融。
逃げる、逃がすまいの激しい攻防戦もドラマの見どころとなっている。
(制作)NTV、光和インターナショナル(脚本)大森寿美男
(主題歌)安室奈美恵「I HAVE NEVER SEEN」(作詞作曲:小室哲哉)
(配役)源氏雅彦(中村雅俊)羽柴太陽(国分太一)朝宮賢宗(東幹久)蜂田須麻子(立河宣子)
深町小糸(篠原ともえ)麻生希美子(千堂あきほ)田柄(近藤芳正)田柄の妻(松本明子)
