夜空の晩餐会 1993年(平成5年) ドラマ傑作選
写真学校の学生・真紀(小川範子)は、卒業旅行の資金稼ぎに工事現場でアルバイトをしている。
あるとき彼女は、交通誘導の作業中に貧血で倒れてしまう。
そんな真紀を介抱してくれたのは、秋田からの出稼ぎ労働者・浩三(平田満)だった。
その後も浩三は、何かと世話をやいてくれるのだが、真紀はうっとうしく感じてしまう。
卒業旅行の資金稼ぎに工事現場でバイトしていると、その現場で働く出稼ぎ労働者に説教されてしまう。
ヒロインを演じた小川範子は1988年、はぐれ刑事の安さん(藤田まこと)の娘役で人気を集め、以後は
ドラマ主演が多くなったが、相手役はどういうわけか「おじさま」が多く、今回も20歳年上の平田満。
色気はないが(笑)愛想が良くて明るい彼女は、おじさまウケがいいのかも知れない。
平田満は、もと舞台俳優だが、1982年映画「蒲田行進曲」で、屈折した冴えない大部屋役者を体当たりで
演じて一躍注目を浴び、以後は独特の雰囲気を醸し出す名脇役として数々の映画、ドラマに出演。
本作「夜空の晩餐会」では、朴訥で不器用な出稼ぎ労働者を人間味豊かに好演している。
(制作)MBS(毎日放送)東宝芸能、デスティニー、東通企画(脚本)渡辺孝好
(主題歌)伊勢正三「ほんの短い夏」(作詞作曲:伊勢正三)
(配役)真紀(小川範子)浩三(平田満)