ゆびきり   1973年(昭和48年)       ドラマ傑作選

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広野橋蔵(石坂浩二)は、移動販売のホットドッグ屋を営んでいる。

橋蔵の家は、妻の花子(長山藍子)と子供が五人の七人家族。


家は狭く、子供たちは三段ベッドに寝起きし、食事もベッドでするし、勉強も、遊ぶのもベッドだ。

コロッケやカツを売る総菜屋をやっている妻の花子は、夫のために、必死になって金を貯めている。


というのも、結婚のため大学を中退した夫の橋蔵を、再び大学に入学させるためなのだ。

橋蔵も中退した大学へ戻るため、毎日試験勉強をしているものの、実はあまり気が進まないのだった。


子だくさんの貧しい生活だが、心豊かに生きる七人家族を描く。


結婚のため大学を中退した夫(石坂)と、集団就職で上京してきた年上の押しかけ女房(長山)と、

その五人の子供たちが織り成すホームドラマ。




ともかく狭い家で七人が、押し入れまでフル活用してゴチャゴチャ寄り集まって暮らしている。


作品は、核家族化や親子の断絶が問題になってきた世相を背景に、貧しいながらも断絶などとは

無縁に暮らす七人家族が助け合いながら、泣いたり、笑ったり、心温まるエピソードが描かれる。


本作は全13話、平均視聴率39.8 %、最高視聴率49.8%という驚異的な視聴率を記録した。



(制作)TBS、テレパック(脚本)小松君郎

(主題歌)佐良直美「ゆびきり」(作詞:石坂浩二、作曲:佐良直美)

(配役)広野橋蔵(石坂浩二)広野花子(長山藍子)長女・広野東(大木智子)長男・広野吉平(高野浩幸)次女・広野南(高橋ゆかり)

次男・広野末男(水野哲)三女・広野〆子(瀬島充貴)桜井ひかり(上村香子)大野八大(尾藤イサオ)


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