ゆうひが丘の総理大臣 1978年(昭和53年) ドラマ傑作選

かつては進学名門校だったが、今はその面影も薄れてしまった夕日丘学園。
名声の復活を目指した学園長は、アメリカで「生きた英語」を身につけた、
大岩雄二郎(中村雅俊)を新任教師として採用する。
だが大岩は赴任早々、勉強は二の次「自分の生きたいように生きろ」という
教育方針を打ち出すのだった。
「ソーリ」とあだ名される型破りな教師・大岩は、生徒たちが抱える様々な問題に
正面から向かい合い、ときに学園側と対立しながらも、ともに進んでいく。
原作は「週刊少年チャンピオン」に連載中の、望月あきらによる同名の学園漫画作品。
その主人公・大岩雄二郎は、一流大学を卒業し、コロンビア大学に留学した学歴エリートだ。
しかし、彼の汚い身なりや行動からはそうした学歴は想像もつかない。
彼は平気で女生徒の体を触り、毎夜駅前を酔っぱらって歩き、生徒からは「この先生は
のんべえで金づかいが荒くて、不潔で音痴で、その上スケベでずうずうしい」と評されている。
こんな教師が生徒たちが抱える問題を一つひとつ解決し、他の教師以上に生徒から好かれる。
ドラマは、そうした教師と生徒の心の交流を描いている。
主演の中村雅俊の熱血教師役は、まさにハマリ役だった。夏木陽介や竜雷太では、ちょっとコワイ感じだし、
武田鉄矢では、ダサすぎる。その点、ジーンズがよく似合う中村の兄貴感覚は、親しみをもてるのだろう。
本作の平均視聴率は、16.4%、最高視聴率は、21%という大ヒット青春ドラマとなった。
好評により、シリーズ化の案もあったが、一年以上は同じ役をやらないという中村のポリシーもあって、
第一部全40話で終了となった。
(制作)NTV、ユニオン映画(原作)望月あきら(脚本)奥村俊雄
(主題歌)中村雅俊「時代遅れの恋人たち」(作詩:山川啓介、作曲:筒美京平)
(挿入歌)中村雅俊「海を抱きしめて」(作詩:山川啓介、作曲:筒美京平)
「日時計」(作詞作曲:松任谷由実)「POP CANDY」「優しさの街角」(作詞作曲:尾崎亜美)
(配役)大岩雄二郎(中村雅俊)多野木念(神田正輝)百田桜子(由美かおる)百田てる(京塚昌子)東剛教頭(宍戸錠)
伊井加一(小松政夫)大坂直次郎(名古屋章)大坂道子(篠ひろ子)上条伸吉(由利徹)山下健三(前田吟)
山森久子(木原光知子)大屋ふく(樹木希林) 大屋薫(岡田奈々)柴田良次(井上純一)藤村春子(藤谷美和子)
