ゼウスとヘラ  (Zeus & Hera)


ヘラは、ゼウスの妻であり、姉でもある 「結婚と家庭の女神」。

ヘラと言えば、何と言ってもその嫉妬深さで有名。

ヘラの物語のほとんどが、ゼウスの浮気相手へのイジメで占められている。


こう書くと、結婚に疲れたシュウトメおばさんを想像してしまう。

実際の彼女は、神々の王たるゼウスが、数ある女神の中からたった一人だけ選んだ 「永遠の美女」 なのである。

ゼウスがヘラを口説くとき、カッコー鳥に化けていた。
そのままの姿では受け入れてくれないのは分かっていたからである。


そうとは知らないヘラは、寒さに身を震わしている鳥を、胸に抱き上げ温めようとした。
ここでゼウスは変身を解いて、ヘラをものにした。

二人は永遠の愛を大地の神に誓い、大地の神、ガイアは祝いに黄金のリンゴの木を与えた。


実はこれが結婚式の起源。

古代ギリシア、男尊女卑が激しかった。そして男女の愛は非常に不確かだった。

結婚を制度化することによって、女の生活は守られたのである。

ゼウスは、浮気者だったが、妻のヘラにはかなわなかった。(いわゆるカカア天下)


ヘラの英語名はジュノー。6月 (June) の語源となっている。

6月の花嫁 (ジューン・ブライド) は幸せだと言われるのは、ヘラに由来する。

(きっと、ヘラの神通力によって、夫が浮気するのを防いでくれるのでしょうね)