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安徽省概要 (http://wiki.chakuriki.net)
飛来石 (黄山)
数億年に及ぶ地殻変動が作り上げた黄山は、かつて海の底にあった。
それが隆起した後、浸食や風化により、独特の形の岩が作られたという。
光明頂の飛来石は、高さ12m、重さ600tの巨石。
その形がまるで空から飛んできたように見えることからこの名がついた。
実はかつて、孫悟空が放り投げた石が突き刺さったという伝承がある。
とにかく絶妙なバランスで危なげに立っている。
(安徽省までの交通)
成田から北京首都国際空港(PEK)まで4時間。
北京から合肥新橋国際空港(HFE)まで2時間。
1.南京から車で1時間で安徽省に入る。
2.隣の南京より企業が続々進出中、取り合いになっている。
3.食べる物も安くて美味しい (上海風)。
4.いまいち地味さが否めない省。中国の山陰地方。
5.沿岸部からさほど遠くない割りに経済があまり発展していない。
というか、産業がないし。
馬鞍山 (鉄鋼)、銅陵 (非鉄金属)、蕪湖 (自動車) くらい。あとは農業。
6.これといって大きな都市も無く、名物、観光地も無い。
いちおー黄山があるよ。茶も (国内では) 有名。
7.アクセス数が1000を超えてる。誰が見てるの?
8.三国志の魏の英雄・曹操や夏侯惇 (かこうとん) の郷里も安徽省に属する。
9.実は胡錦涛主席の出身地 (宣城市績渓 せきけい 県) もあったりする。
10.中国屈指の 「民工」 排出省。人口の8割が農民戸籍。
略称
皖 wǎn
省都
合肥 ごうひ
位置
中国東南部、長江 (揚子江) の下流に位置している。
面積
139,800平方キロメートル。(日本の面積の37%)
気候
淮河以北は暖温帯半湿潤の季節風気候、淮河 (わいが) 以南は亜熱帯の湿潤季節風気候。
年間平均気温は14度から17度。
人口
5,986万人 。回、満州族等の少数民族が住んでいる。
主な都市
合肥 (ごうひ) 市、蚌埠 (ほうふ) 市、淮南 (わいなん) 市、 蕪湖 (ぶこ) 市、黄山 (こうざん)市、
馬鞍山 (まあんさん) 市、安慶 (あんけい) 市、銅陵 (どうりょう) 市、淮北 (わいほく) 市、
滁州 (じょしゅう) 市、宿州 (しゅくしゅう) 市、池州 (ちしゅう) 市、巣湖 (そうこ) 市、阜陽 (ふよう )市、
六安 (ろくあん) 市、宣城 (せんじょう) 市、亳州 (はくしゅう) 市。
概要
安徽省は春秋時代に、呉と楚の国に属し、唐朝には江南、淮南、河南道に属した。
清朝初期 (1667年)、当時の江南省が江蘇省と安徽省に分離され、省として成立した。
省内の安慶府 (現在安慶市) と徽州府 (現在黄山市) からそれぞれ頭文字を取って安徽と名づけられた。
またの名を皖 (かん) と言い、省内にある皖山 (天柱山) にちなみこう呼ばれる。
北部は華北平原の南部にあたり、淮河が東流し、多数の支流が合流している。
中部には大別山山脈と張八嶺山地があり、その南に長江中流の沖積平野がある。
南部は黄山を中心とする山地と丘陵である。
北部の平野は北方の黄河が乱流して淮河に流入していた地域で、旧河道は土砂が堆積し、窪地はアルカリ土壌となって、荒れ地が広く分布する。
中部の平野は巣湖 (そうこ) の湖積平野を含み、水路網が発達した穀倉地帯である。
淮河は、一月の平均気温0℃の等温線とほぼ一致し、中国を自然地理上で南北に分ける境界である。
年降水量は北部で 800mm、南部で 1600mmである。
食糧作物は北部ではコムギ、コーリャン、中部以南は水稲で、長江、巣湖の沿岸では二期作が行われる。
工芸作物は北部でワタ、タバコ、南部でワタ、アブラナが多い。
西部と南部の丘陵では茶を栽培し、屯緑茶 (とんりょくちゃ)、祁門紅茶 (キーメン紅茶) などの銘茶がある。
1950年以来、淮河の治水計画によって堤防建設、河川の改修などが進んだ。
灌漑地域も増大し、旧河道の荒れ地にはナシ、ブドウなどの果樹園が造成されている。
大別山山脈には多数のダムが築かれて、山麓の丘陵に広大な淠史杭 (ひしはん) 灌漑区が開かれた。
湖沼では漁業が盛ん。
地下資源は淮北市、淮南市に大炭鉱があり、馬鞍山市一帯で鉄、銅陵市では銅が採掘されている。
合肥市、蕪湖市、蚌埠市、馬鞍山市に鉄鋼、機械、化学、綿紡織などの工業が発達している。
交通は長江、淮河を中心とする水路網のほか、津滬鉄道 (しんこ 天津市-上海市) と支線が各地を結んでいる。
黄山市祁門県は、世界三大銘茶に数えられる祁門紅茶 (キーメン紅茶) の産地であり、主に日本や英国などで珍重されている。
特産物は、「文房四宝」 の宣紙 (せんし)、歙州硯 (きゅうじゅうけん)、徽墨 (きぼく) 、
黄山毛峰茶、キーメン紅茶、中国三国志象棋など。
観光スポット
合肥市は、安徽省の省都であり、長江中下流の重要中心都市。
「合肥」 は、東淝河 (ひがわ) と南淝河がこの地で合流していることからついた名で、「三国故地、包公 (ほうこう) の故郷」 として有名である。
東漢末期以降、合肥は長淮 (長江・淮河) 地域の行政の中心であり、軍事上の重要拠点となっている。
市の人口は707万人。
特産物は、キーメン紅茶、羽毛扇子、蕪湖鉄画 (ぶこてつが 鉄線を用いて図案にしたもの) など。
観光地は、三国遺址公園、包公園など。
① 三国遺址公園 (合肥市盧陽区三十崗郷)
三国志に登場する魏と呉の激戦地で、魏と呉は合肥の戦いで幾度と無く戦火をまみえている。
233年、魏の武将・満寵 (まんちょう) は、合肥城から30キロ離れたこの場所に 「合肥新城」 を建造する。
同年 呉の孫権は 「合肥新城」 を攻めるが撃退されてしまう。
234年、呉の孫権は蜀の諸葛孔明の北伐に呼応して魏を東西両面攻めるべく自ら兵を進め、
ふたたび 「合肥新城」 を攻めるも、やはり失敗して撤退。
一方の蜀の諸葛孔明は呉が合肥新城から撤退した報告を受け落胆の中、五丈原で病死している。
三国時代の終わりとともに、南北の敵対関係にも終止符が打たれ、戦時に指揮中枢としての役割を担ってきた
「合肥新城」 の歴史的任務も終わりを告げた。
三国 「合肥新城」 遺跡には大小18の城壁の基盤部分が残っており、合肥市人民政府はこの基盤の上に三国遺址公園をつくり、
三国遺址保護区・旅行服務区・三国文化区・行政生活区の4つのエリアに分けた。
三国遺址公園は、安徽省重点文化財保護単位に指定されており、ここからは考古学的に貴重な鉄撞車頭 (てつとうしゃとう 城門を打ち破る武器)、
鉄箭頭 (てつせんとう 鉄矢じり) など漢代の遺品が出土している。
② 包公園 (ほうこうえん) (合肥市包河区蕪湖路)
包公園は美しい包河側にある公園で、有名な北宋時代の政治家 「包拯」 を記念して建てられたもの。
包拯 (999年-1062年) は、宋朝盧州 (現在の安徽省合肥) の人で 「包公」 とも呼ばれる。
清廉な官吏であるとともに優れた裁判官で権勢に決して媚びなかった包公は、人々から 「包青天」
(青天は清廉な者を指す表現) と称えられ、中国庶民の敬愛する数少ない古代の高潔な役人のひとりである。
包公の物語は小説や戯曲など各種文学において、神仙や妖怪および奇案 (謎解き) の要素として取り入れられている。
これらは千年以上の時を経た現在でも色あせることなく語り継がれており、その中で包公の万能で神秘的な
イメージが作り上げられていった。中国では誰もが知る有名な人物である。
公園は包公祠、包公墓、清風閣、浮庄を中心に構成されている。包公祠では、史料などをもとに家系や彼の業績を紹介している。
包公墓には、彼や夫人、その子孫の遺骨が葬られており、清風閣は、彼の生誕千年を記念して建てられた高さ42mの楼閣、
浮庄は、包河の浮島に造られた昔の村落である。
黄山市は、景色が美しい山々に囲まれた都市、屯渓 (とんけい) にある。
三国時代に呉の国が部隊を渓流 (新安江) に駐屯させたことから屯渓という名前になった。
市の人口は40万人。特産物は黄山毛峰 (茶)、屯緑茶、徽墨 (きぼく) など。
観光地は黄山の景勝地と屯渓の古い町並びなど。
③ 黄山 (こうざん) (黄山市) (世界遺産)
伝説の仙境 (仙人が住む世界) を彷彿とさせる独特の景観から、古代から 「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」 と言われ、数多くの文人が訪れた。
黄山の名は伝説上の王、黄帝がこの山で不老不死の霊薬を飲み、仙人になったという言い伝えに基づいている。
峰と雲が織り成す風景は、まさに仙人が住む世界 「仙境」 と言われている。
多くの文人が憧れ、水墨画、漢詩などの題材となった。
黄山に立ち並ぶ山々は古生代にできたもので、氷河や風雨による岩石の浸食が1億年にわたって繰り返され、現在のような断崖絶壁の景観ができあがった。
海から流れ込む湿った空気が海抜1000m以上の峰々に漂い、大量の霧や雲を発生させている。
三主峰と呼ばれる蓮花峰、光明頂、天都峰があり、その他69の峰がある。
絶景ホテル (黄山市 黄山風景区)
黄山玉屏楼賓館 (こうざんぎょくへいろうひんかん) (Jade Screen Tower Hotel)
標高1680mの断崖絶壁に建っているホテル。
黄山の二大主峰である蓮花峰と天都峰の間に位置するこのホテルは、
朝焼けや雲海などの絶景を楽しめる好スポットである。
このホテルに到達するには約三時間の登山をするか、体力に自信のない人は、
登山口からロープウェイを利用することもできる。
④ 安徽南部の古村落、西逓村、宏村 (黄山市黟県) (世界遺産)
安徽省古村落とは明清代から残る古民家群である。
北宋時代に形成された祠堂、牌楼、古民居などの建築群3600棟がほぼ完全に保存されている。
その建築様式は 「徽州建築」、「徽州派」 などと呼ばれ独特の風格と精巧な窓枠彫刻で有名である。
宏村 (こうそん) は、山と水に囲まれており、その形から 「牛型村落」 と呼ばれ、山、木、橋、部屋をそれぞれ牛の体の一部にみたてている。
牛の腸にみたてられているクリークは山の泉を引いて各家の前まで運ばれ、生活用水として利用されている。
クリークの水は最後には風光明媚な南湖に流れ込む。
西逓 (せいてい) 村は、黟 (い) 県の中心から8キロのところにあり、村の長さは700メートル、
南北の幅300メートル、世帯数300、人口1000余りの町。
ここにも、数百にわたる明清代の古民居があり、建物と道路には大理石が使われており、2本の清らかな泉が村を貫いている。
99本の高い壁の路地に入り込むと、まるで迷宮に身を置いているようである。
村はずれには1578年に建てられた胡氏一族の繁栄を象徴する巨大なシンボル、牌坊がそびえており、その構造は精巧である。
村の中には康煕年間に建築された 「履福堂」 があり、その内装は優雅で上品。
また、村中の邸宅に共通しているのは華麗で精巧な庭を持ち、黒い大理石製窓枠、すかし窓、石で彫刻された花鳥のデザイン、
レンガを彫りの屋根、各種題材の木彫、彩絵、壁画などを備えていることであり、古代芸術のすべてがここに体現されている。
⑤ 九華山 (きゅうかさん) (池州市青陽県)
李白が、この山を蓮の花のようだと褒め、「霊山開九華」 と詩に詠んだことから、九華山となった。
九華山は五台山、峨眉山、普陀山とともに中国の仏教四大名山である。
エリア内には寺院が約94個所あり、僧と尼が約700人いる。
九華山の仏教は歴史が古く、晋代にこの地に伝わり、唐代に隆盛を極め、現在は仏教地蔵菩薩の道場となっている。
仏教四大名山の中で、風光がたおやかなことで有名で、「香火甲天下」 や 「東南第一山」 と言われ、参拝に訪れる人々が絶えない。
安徽省アラカルト
1. 鳳陽花鼓 (ほうようかこ) (合肥市滨湖新区)
このほど、滨湖新区に、伝統芸能 「鳳陽花鼓」 の太鼓をデザインした世界最大の鼓型建築物が登場した。
直径61メートル、高さ18メートルのこの建築物は世界最大規模の太鼓型建築物としてギネスへの申請を行っている。
鳳陽花鼓は、鳳陽県に伝わる歌舞音楽で、出演者が鼓を叩きながら鳳陽地方の小唄を歌う。
鳳陽県の淮河 (わいが) 流域では、よく洪水が起きた。
そのたびに、厖大な数の農民が避難民として流浪した。
避難民の婦女子は、生活のため、道ばたで花鼓と小銅鑼を叩き、唱って踊った。
その大道芸が芸能として固定化して 「鳳陽花鼓」 が生まれたのである。
2. 曹操 (そう そう) [155-220年]
魏の国主。字は孟徳。沛国譙 (しょう) 県 (安徽省亳州市) 出身。
兵法に精通した文武両全の英雄。権謀に富み、詩をよくした。
時の皇帝である献帝を擁して天下に号令する大義名分を得、当時最大の有力者と見られていた袁紹を 「官渡の戦い」 で破って名実共に中原の覇者となった。
「赤壁の戦い」 で孫権・劉備の連合軍に敗れるが、魏公から魏王へと位を進め、魏の基礎を築く。
息子の曹丕が魏の初代皇帝となる。
曹操像 (河北省邯鄲市)
3. 虞美人
「四面楚歌」 の舞台となった 「垓下 (がいか) の戦い」 (現在の安徽省蚌埠市固鎮県) を経て項羽は劉邦に敗れた。
項羽が寵愛した虞美人 (虞姫) も自害し、虞美人の墓に咲いたことからヒナゲシは虞美人草という異名をもつことになった。
その虞美人草は、4月から6月ころにかけて美しく咲き誇る。
4. キーメン紅茶 (祁門県)
キーメン紅茶は、世界三大紅茶の一つとして知られている。
かのイギリス王室御用達であり、女王の誕生日に飲まれる紅茶としても有名である。
茶葉はとても繊細で細かく、甘い香りとかすかな花の香りが感じられ、飲み心地は甘く芳醇なのが特徴。
収穫シーズンは6月~9月と短く、ごく少量しか生産されていない銘柄である。
しかも、上級品になると工程が増えるため希少価値が高まり、フレーバリーシーズンのピークとなる8月に摘まれた最高級品は、さらに入手が難しくなっている。
5. 歙州硯 (きゅうじゅうけん) (文房四宝)
中国では古来、筆と紙、墨、硯 (すずり) をもって 「文房四宝」 と言われ、珍重されてきた。
この四つの文房具の中でも特に硯が重んじられ、多くの文人に愛でられる対象となった。
使用しても消耗することがなく、骨董価値が高かったためである。
広州の端渓 (たんげい) 硯と並び称される名硯に歙州硯がある。
この硯の原石は黄山市の歙県から掘り出される。
この辺りは奇怪な岩石の峰が無数に林立する山岳地帯である。
歙州硯は端渓の女性的な艶やかさに比べ蒼みを帯びた黒色で、男性的な重厚さと抜群の石質を持つ。
色は青緑と青黒を基調とし、 石肌もそうとう緊密で、たたくと澄んだ金声を発する。
6.左慈 Zuoci(さじ)
後漢末の道士。字(あざな)は元放。号は鉄冠子。揚州廬江郡の出身。(現在の安徽省合肥市)
優れた幻術の使い手で、不老の術を心得ていたという。
一説には峨眉山中で「遁甲天書」(とんこうてんしょ)なる一書を得て飛空・隠身・変化(へんげ)・土遁(土中を通り抜ける)・
飛刀(剣を飛ばして人を殺す)などの術を会得したという。
曹操の宴席に出席したとき、曹操が「呉の松江のスズキが欲しい」といいだすと、水を張ったタライからこれを何尾も釣りあげてみせた。
また、スズキにあわせる蜀のショウガを手にいれてきてほしいというと、これにも二つ返事で応じる。
いささか疑問に思った曹操が「ついでに蜀にいっている使者に言づけを頼む」というと、それも引き受けて会場をでていき、
しばらくするとショウガと使者の手紙をもって帰ってきた。
あとで曹操が使者に確認すると、時日も状況も完全に一致していたのだった。
また別の機会に、曹操が100人ほどの役人を連れて外へでかけていったことがある。
このとき左慈は酒一升、肉一斤をもって役人たちに酌をしてまわったが、だれもが満腹するまで飲み食いできた。
ところが、これをあやしんだ曹操が調べさせると、付近の酒場の酒と肉がすっかりなくなっていたという。
さすがに恐れた曹操が左慈を捕らえさせようとすると、彼は壁のなかに溶けこむように消えた。
市場で捕らえようとすればいあわせた者がみな左慈の姿となり、山で出会えば羊の群れのなかに隠れられるなどして、ついに捕らえることはできなかった。
「三国演義」では、曹操にはじめて会ったとき「劉備に天下を譲って不老長生の修行をせよ」といったために縛られて鞭打たれたがケロリとしていた、
という話や、曹操に追われ鶴に乗って空へ逃げたが、その際曹操の死を予言するなど、奇人ぶりに拍車がかかっている。
なお左慈は、芥川龍之介の小説「杜子春」にも峨眉山の仙人として登場している。
中国語講座 「黄山の奇石」
黄山奇石
闻名中外的黄山风景区在我国安徽省南部。
那里景色秀丽神奇,尤其是那些怪石,有趣极了。
就说“仙桃石”吧,它好像从天上飞下来的一个大桃子,落在山顶的石盘上。
在一座陡峭的山峰上,有一只猴子。
它两只胳膊抱着腿,一动不动的蹲在山头,望着翻滚的云海。这就是有趣的猴子观海。
“仙人指路” 就更有趣了!
远远望去,真像一位仙人站在高高的山峰上,伸着手臂指向前方。
每当太阳升起,有座山峰上的几块巨石,就变成了一只金光闪闪的雄鸡。
它伸着脖子,对着天都峰不住地啼叫。不用说,这就是著名的“金鸡叫天都”了。
黄山的奇石还有很多,像“天狗望月”“狮子抢球”“仙女弹琴”
……那些叫不出名子的奇形怪状的岩石,正等你去给他们起名字呢!
【注 釈】
【闻名中外】 wén míng zhōng wài 国内外に名を馳せる。
【黄山】 huáng shān 黄山(こうざん)
中国安徽省南部の奇峰。最高峰の光明頂は標高1841メートル。
奇松・怪石・雲海・温泉等で知られる景勝地。世界遺産。
【陡峭】 dǒu qiào 険しく切り立つ。
【翻滚】 fān gǔn むくむくと湧き上がる。
【天都峰】 tiān dū fēng
黄山の三大主峰の一。標高1830メートル。
【口語訳】
国内国外で有名な黄山の景勝地は、我が国の安徽省南部にある。
そこの景色は秀麗で奇抜で、特にいくつかの奇怪な石は、非常に興味深い。
とりあえず、「仙桃石」 について話そう。
それはまるで天の山から飛び降りて来た大きな桃が、山頂の石盤上に落ちたように見える。
ある険しい山峰上には、一匹の 「猿」 がいる。
それは両腕で足を抱えて、微動だにせず山頂でしゃがんでいて、湧き上がる雲海を眺めている。
これこそ物めずらしい 「猴子観海」 だ。
「仙人指路」 は更に興味深い。
遠くから眺めると、かの巨石はまるで一人の仙人が高い高い山峰上に立ち、腕を伸ばして前方を指しているように見える。
太陽が昇る毎に、山峰上に有るいくつかの巨石は、金色に輝く雄鶏に変わる。
それは首を伸ばし、天都の峰に向かってひっきりなしに鳴き叫ぶ。
言うまでもなく、これこそ有名な 「金鶏叫天都」 だ。
黄山の奇石はまだ沢山有り、まるで 「天狗が月を望む」 「獅子が球を磨く」 「仙女が琴を弾く」 ・・・・・ かのように見える。
それら名付けられていない風変わりな形の岩石が、あなたが彼らに名前をつけに行くのを待っている。
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