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雲南省概要 (http://wiki.chakuriki.net)


ペー (白) 族 (雲南省)


(雲南省までの交通)

成田から上海浦東国際空港まで3時間。

上海から昆明長水国際空港まで3時間。



1.少数民族の人々が沢山住んでいる。

世界まる見えで紹介された景頗族はここに住んでいる。

景頗族の読みは×××
チンプオ族とも言う。

2.最近 「トンパ文字」 が人気。

3.大理石の原産地。 大理という町で取れる。

4.松茸が沢山ある。

5.省都・昆明では外資系航空会社以外に英語を話せる人がいない。

6.島根県雲南市とは関係ない。

7.ウッチャンナンチャンとはもっと関係ない。
クレヨンしんちゃんで「中国・内村南原省」というネタがあった。

8.レアメタルがいっぱい取れる。
独立した方が今よりも確実に豊かになれる。


ハニ (哈尼) 族


9.未だに登頂されていない処女峰がある。

10. 「夜郎自大」 の原産地である。
それ、貴州省にも書いてあったんですが。

11.山を緑化するにあたって植林をするのかと思ったら、丸ごと緑のペンキをぶっ掛けるという壮大なギャグを行って有名になった。


城市の概要

大理

1.雲南省にある街。

2.何もかも大理石でできている。

3.大理ペー族自治州の中心都市。
ペー族といってもピンクずくしの格好をしているわけではない。

4.N県にある某市と紛らわしい。


大理国の概要

1.雲南に10~13世紀に栄えていた国。首都も大理。

2.某ゲームではベトナムと合体している。 大越大理連合


ナシ (納西) 族



略称
滇 dian


省都
昆明 こんめい


位置

東は広西チワン族自治区、貴州省と、北は金沙江 (きんさこう) を境として四川省と、北西はチベット自治区。
西部はミャンマーと、南部、南東部はそれぞれラオス、ベトナムと隣接している。


面積

39.4万平方キロメートル。(日本とほぼ同じ大きさ)


気候

温帯、亜熱帯、熱帯の三つの気候帯に属し、年間を通して気温差は少ない。
一日の気温差は大きい。
また、北部と南部では年間平均気温の差が19度もある。

夏は雨が多く、平均気温は19から22度、冬は晴天が多く、平均気温は6から8度。
冬と春は一日の気温差が12から20度にもなる。


人口

4,288万人。(内70%が漢族、その他30%は25の少数民族が住む)

少数民族は、イ、ペー、ハニ、チワン、タイ、ミャオ、回、ラフ、ワー、ナシ、ヤオ。
チベット、ジンポー、プーラン、プミ、ヌー、アチャン、ドアン、蒙古、トールン、ジノーなど。





主な都市

昆明 (こんめい) 市、曲靖 (きょくせい) 市、昭通 (しょうつう) 市、玉渓 (ぎょくけい) 市、
保山 (ほざん) 市、麗江 (れいこう) 市、普洱 (ふじ) 市、臨滄 (りんそう) 市、
徳宏 (とっこう) タイ族チンポー族自治州、怒江 (ぬこう) リス族自治州、
迪慶 (デチェン) チベット族自治州、大理 (だいり) ペー族自治州、
楚雄 (そゆう) イ族自治州、紅河 (こうが) ハニ族イ族自治州、
文山 (ぶんさん) チワン族ミャオ族自治州、シーサンパンナ (西双版納)・タイ族自治州。




概要

古代、滇 (てん) 国の疆 (きょう) 域に属したことから、現在も略称がとなっている。

春秋時代、楚の国が支配し、そのままと呼んだ。
漢代は益州に属す。三国時代には蜀の国の支配下となる。
明代には雲南布政使司が置かれ、清代に雲南省が成立した。


中央から東部は雲貴高原の西部にあたり、標高は 2000m前後で、高原面が比較的よく残る。
パーツ (霸子) と呼ばれる盆地が散在し、重要な農業地域をなす。
カルスト地形が広がり、雲貴高原の中心を占める。東部には石林と呼ばれる奇景がある。

亜熱帯の高原上にあるために一般に平均気温は一月で8℃以上、七月で 16℃以上であり、昆明市は 「春城」 と呼ばれる。
年降水量は平均 500~600mmで5~10月に集中する。

省の北西部は横断山脈で、北部の山峰は標高 3000mをこえる。
長江の上流である金沙江 (きんさこう) 、メコン川の上流、瀾滄江 (らんそうこう)、サルウィン川の上流、怒江 (ぬこう) などが深く下刻して流れる。
昆明市の南には琵琶湖の半分ほどの面積をもつ湖 「池 (てんち)」 が広がっている。


気候の垂直変化が著しく、高山の山頂には万年雪がみられる一方、山腹はマツ類、チークなどの森林におおわれ、谷には亜熱帯の田園が広がる。
豊富な自然資源に恵まれ、「植物の王国」、「動物の王国」、「非鉄金属の王国」、「漢方薬材の里」 という美名がある。

主要な食糧作物は水稲とトウモロコシで、ほかにコムギ、ソバ、ジャガイモがある。
工芸作物ではアブラナの作付けが最大であるが、特産品としてはプーアル茶とマルバタバコの雲煙 (高級巻きたばこ) が名高い。
南西部ではコーヒー、ゴムなど熱帯作物も栽培される。


地下資源は非鉄金属が特に豊富で、紅河ハニ族イ族自治州箇旧 (こきゅ) 市の錫、昆明市東川区の銅、
曲靖市会沢 (かいたく) 県の鉛と亜鉛、昆明市晋寧 (しんねい) 県のリンがあり、
楚雄イ族自治州禄豊 (ろくほう) 県一平浪 (いちへいろう) には炭鉱がある。
昆明市と主要鉱業地域には冶金、機械などの工業が興っている。

成昆鉄道、貴昆鉄道が乗入れており、ベトナム国境の河口ヤオ族自治県に昆河鉄道が延びる。

住民は約 70%を占める漢族のほか、ペー族、ハニ族、ナシ族、タイ族、ミャオ族、イ族、リス族など。

特産工芸品は、昆明の
民族手工芸品、大理の石彫像、東川の斑銅 (はんどう) 工芸品、
シーサンパンナ・タイ族刺繍品と竹編の工芸品、通海の民族銀装飾品など。






観光スポット




昆明市は、雲南省の行政、経済、文化の中心都市。

「春城」の愛称で親しまれるこの町は、海抜1900mの高原に位置し、夏は酷暑がなく、冬は寒すぎず、
植物は四季を通じて青々と生い茂るという、一年中穏やかな気候に恵まれている。

人口は542万人。特産物はタバコ、過橋米線 (かきょうミーセン 米うどん)、田七人参、雲南白薬など。
観光地は雲南民族村、雲南省博物館、石林、西山森林公園など。




① 雲南民族村 (昆明市西山区)

昆明市西南8km、滇池 (てんち) の北岸にある雲南省に住む25の少数民族の文化、風俗を紹介するテーマパーク。

80ヘクタールと言う広大な敷地の中にタイ族ハニ族、ナシ族など各少数民族の村が建てられている。

各民族の歌や民族舞踊が見られる他、レストランや娯楽施設もある。

レプリカの大理三塔や、タイ族の仏塔の模型なども展示されている。






② 雲南省博物館 (昆明市五華区五一路118号)

1958年オープンの、昆明市東風西路にある博物館。
収蔵品は雲南省全域から集められており、考古学、民族学、民俗学などさまざまなテーマから雲南省を見渡すことが出来る。

収蔵品の数は五万点。考古学的には、「元謀 (げんもう) 原人」 の歯の化石が注目される。
170万年前の原人と言われ、北京原人や藍田 (らんでん) 原人よりも更に100万年ほど遡る。

歴史学的、民族学には、青銅器に見るべきものが多い。
銅鼓と呼ばれるもの。あるいは、貯貝器と呼ばれるもの。

紀元前5世紀ぐらいからのものが残るが、祭祀の時に使われたのであるが、独特の意匠と雰囲気を持っていて、古代の南方的なエネルギーに溢れている。
民俗的には、雲南省各地に居住する少数民族の衣装や装飾品が鮮やかな色彩を放ちながら展示されている。








③ 石林  (昆明市石林イ族自治県石林風景名勝区)  (世界遺産)

昆明から南東方向に約82キロほどの石林イ族自治県にある。

総面積は400k㎡ で7ヶ所のエリアに分かれている。

「造型地形天然博物館」 といわれ、典型的なカルスト地形による景観にその特徴がある。

中国国内の四大自然景観の一つである。

また、1982年中国国務院に認可された第一回目国家級重点風景名勝区の一つでもある。









④ 西山森林公園 (昆明市西山区西山公路)

市街の南西15km、池の西にある山地の自然公園。

華亭山、太華山、羅漢山などの山々が峰を連ね、全体は森林に覆われた地域となっている。

山の中腹には元代の1320年創建で五百羅漢のある 「華亭寺」 や、断崖を掘削して造られた道教石窟 「龍門」 がある。

「登龍門」 の語源である龍門は、門の一部を触ると科挙に合格するとか、出世すると言われている。

また半円形の展望台からは昆明湖を一望することができる。







麗江

麗江は、雲南省北西部、大理の北140kmにある山間の町。
古くからこの地域に住む納西 (ナシ) 族の中心地で、独特の文化や風俗を持ち、象形文字である 「東巴 (トンパ) 文字」 が現在も生きている。



⑤ 玉龍雪山 (麗江市玉龍納西族自治県)

麗江の北西10kmから北へ続くナシ族の聖なる山。

標高5596mを最高峰に13の峰が連なり、頂の万年雪が龍が横たわっているように見えるためこう呼ばれる。

麓からロープウェーやリフトで中腹まで登ることができる。

玉龍雪山の植物資源は非常に豊富で、「植物の王国」 といわれている。

植物の種類多いうえに、異なった気候帯によって異なった植物を見ることが出来る。

海抜4500メートル付近までケーブルカーで登ることができる。







⑥ 納西東巴文化博物館 (麗江市博物館) (麗江市古城区教育路)

麗江の玉泉公園の傍にある。1984年創立された雲南省の初めての県級博物館である。

博物館での珍蔵する文物は12000点も達する。

トンパ文字とナシ族文化などに関連するものを陳列している。

トンパ文字はこの地域にするナシ族に伝わる象形文字で世界で現在も使われている唯一の象形文字である。



香格里拉 (シャングリラ)



雲南省北西端の近く、麗江の北北西120kmにある標高3300mの町で、旧称は中甸 (ちゅうでん)である。
四川省、チベット自治区との省境に近く、ヒマラヤ山脈の東端にあたる。





⑦ 三江併流  (世界遺産)

三江併流とは、金沙江 (長江)、瀾滄江 (メコン川) と怒江の三本の大河の上流部が並行して勢いよく流れる地域である。

雲南省西北部の高山と険しい峰の中にあり、いずれも北から南へ深さ3000m余の渓谷と標高6000m余の氷山の雪峰を流れるが、
この三江が合流することはない。

三江併流地区は様々な地質と地形の博物館のようであり、そこには118座の氷山、万年氷河、氷蝕湖が広く分布し、
状態のよい丹霞 (たんか) の地形なども見られる。

原生林や高山草原など特徴のある自然環境のなかで、多様な生物が育まれ、金糸猿 (キンシコウ) を代表とする
希少野生動物も生息している。









梅里雪山 (デチェン蔵族自治州香格里拉県) (世界遺産)

町の北西100kmにある山地。最高峰は6740mで、6000mを越える峰が13ある。

チベット仏教カキュ派の聖地となっており、この山麓に多くの巡礼者が訪れる。

この山は世界の未踏峰のひとつで、氷河が続き凍土が多く、20世紀に英米日中の登山隊が5回挑戦してすべて失敗している。









⑧ 白水台 (デチェン蔵族自治州香格里拉県)

町の南東70kmにある、白い段々畑のような地形。

流れる水の中の炭酸カルシウムが太陽光で蒸発して長い年月に堆積してできたものである。

ナシ族トンパ教の第一世祖がチベットでの修行の帰りにこの美しい風景に惹かれ、ここで布教したといわれるナシ族にとっての聖地。










西双版納 (シーサンパンナ)

雲南省の南西端、昆明の南西450kmにある、ミャンマー、ラオス国境に接するタイ族の住む地域。

夏の雨季と冬の乾期があり、ジャングルと熱帯動物の宝庫である。
中心の町は景洪で、4月に行われる盛大な 「水掛け祭り」 が有名。






⑨ シーサンパンナ民族風情園  (シーサンパンナ・タイ族自治州 景洪市)

景洪の南西より1キロ離れる流沙河沿いに位置し、南園と北園に分けられている。

1987年にシーサンパンナの少数民族を紹介する公園として整備された。
シーサンパンナで暮らす6つの少数民族― タイ族、ラフ族、プラン族、ハニ族、ジノー族、ヤオ族の家屋が再現されている。

それぞれの家屋では、それぞれの民族衣装を身につけた少数民族の女性たちが各民族の説明をしてくれる。

いずれの家屋も室内まで再現されているので、見比べてみると各少数民族の生活、文化の違いがよく分かる。






⑩ 橄欖壩 (ガンランバ)  (シーサンパンナ・タイ族自治州 景洪市)

景洪の南東30kmにあるタイ族が住む村で、現地語では 「モンハン」 と言う。

メコン川上流にあたる瀾滄江 (らんそうこう) が流れ、熱帯の樹木が繁る中に竹造りの住居やタイ式の寺院が点在する。

炎暑の気候だが、純朴で美しい村の姿を見ることができる。









⑪ 澄江 (ちょうこう) の化石出土地域 (玉渓市澄江県) (世界遺産)

昆明市の南約50kmの澄江市郊外にある、約5億4千万から5億1千万年前頃 (古生代カンブリア紀前期)
の地層が分布する地域。

この地層から、無脊椎動物や原始的な脊椎動物の化石が多数発掘されており、
少なくとも16門196種に及ぶ動物が確認され、現在ある動植物種のほぼすべてが網羅されていた。

化石として発見された豊富な動物種は 「澄江動物群」 と総称された。

外骨格をもつ動物がはじめて地球上に現れはじめた頃の様子を物語るものとして、
澄江は一躍注目の的となり、現在でも発掘調査が進められている。

三葉虫 (Wutingaspis tingi) 古生代カンブリア紀前期









⑫ ハニ棚田 (たなだ)  (紅河ハニ族イ族自治州元陽県)  (世界遺産)

雲南省南部の地域は、米作が非常に盛んで棚田の多いところとして知られている。

なかでも南東部の元陽県、元江県、緑春県、金平県などがその代表的なエリアである。
棚田とは、傾斜地にある稲作地のこと。

傾斜がきつく耕作単位が狭い状態において、水平に保たれた田が規則的に集積し、それらが一望の下にある場合は
千枚田 (せんまいだ) とも呼ばれる。

なお、棚田と同様に傾斜地を段状にした畑は、段々畑 (だんだんばたけ) という。
中国国内のみならず、世界中の写真愛好家の間で最も注目を浴びているのが元陽県・新街鎮の棚田である。

この元陽の棚田は世界の奇跡と言えるまでに壮観で、「ハニ族の雲の梯子」 の美称で呼ばれている。








雲南省アラカルト



1. ペー族 (白族)

主に雲南省大理ぺー族自治州に居住し、その他は雲南省各地と貴州省の畢節 (ひっせつ) 地区、
四川省の涼山イ族自治州、湖南省の桑植県に分布している。

未婚女性が頭に巻き付ける白い羽根飾りが特徴的で、民族名の由来となっている。

漢族からは 「白人」、「民家」 などと呼ばれていたが、1956年に大理に自治州を設立する際に、
正式に白族の名が定められた。

かつては大理国を作っていたが、漢族との交流の歴史も長く、ペー語を、漢字を借用したり、漢字の構成方法を
応用して作った漢字風の文字を組み合わせて記述したり、借用語として多くの漢語をペー語に取り入れている。

90%以上のぺー族の人たちは農業に従事し、農業の発展レベルはかなり高い。
ぺー族は村社の神に相当する本主を崇拝し、仏教を信仰している。





大理三塔  (大理市崇聖寺三塔文化旅游区)

大理古城の西北、蒼山の麓に建つ多重仏塔。南詔国時代800年代中頃に建立された。

当時は崇聖寺の境内にあったが、寺は1872年に戦火で焼かれ、仏塔だけが残った。
これらの三塔は1925年にこの地を襲った大地震の際にも何事もなく残り、古代の耐震設計も評価されている。







2. ハニ族 (哈尼族)

主に雲南省西南部、紅河西側の哀牢山 (あいらおさん) 区にある新平、鎮源、墨江、元江、紅河、元陽、緑春、金平、江城などの県に住む。

ハニ族の人びとは高い山、長い川という地理的強みを生かして、一年中絶えることのない渓流の水と谷の水を段々畑に引き入れ、
完全な天然灌漑網をつくり上げている。
主に水稲を栽培し、いろいろな経済林、茶畑の栽培にも力を入れている。

ハニ族は山の中腹に住み、山勢に依って村寨を建てる。
家屋は石で基礎を作り、土壁を用いる。

衣服は青色が多く、男子は黒色の頭巾を被る。
青年男女は自由恋愛を認められるが、結婚には父母の承認が必要である。

結婚後は厳格な一夫一妻が行われる。
ハニ族の人びとは父子連名制を保ち、つまり父の名前の最後の1か2字を、息子の名前の最初につけている。

火を神聖なものと見ているため、飯などの煮物と、動物の焼き物を別の場所 (別の火) で行う伝統がある。
また、客をもてなす際には、男女が別の部屋で食べたり、長街宴が開かれたりする。

ハニ族は多くの神と祖先崇拝を信奉している。







3. ナシ族 (納西族)

雲南省北部を中心に、四川省南部やチベット自治区東部の茫康 (まるかむ) 県にも一部分布する。

民族自治区域としては地級市である麗江市に所属する玉竜ナシ族自治県があるが、
麗江市の中心部である古城区にも多く居住している。


西暦7世紀に現れたトンパ文字 (東巴) は、ナシ族に伝わる象形文字の一種である。
ナシ語の表記に用い、異体字を除くと約1400の単字からなり、語彙は豊富である。
現在、世界で唯一の 「生きた象形文字」 とされる。

ナシ族は農業を主とし、水稲、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、豆類、綿花、麻を栽培している。
金沙江 (きんさこう) 両岸は森林地帯である。
玉竜山間地帯は植物種類が多く、植物の宝庫とたたえられている。








4. 水掛祭り (みずかけまつり) (景洪市)

タイ族の水かけ祭りは、タイ族の新年を迎える伝統的なお祭りである。(4月中旬ごろ)
人々はお互いに水をかけ、災いを取り除いたり、祝福し合ったりすることができると信じている。

まるで日頃の鬱憤を晴らすかのように、だれかれかまわず、洗面器や空き瓶やバケツで水をかけ合う。

旅行者もカメラを持っているからといって、手加減などしてくれない。
この日ばかりは無礼講で、水かけを楽しんだほうが賢いようある。

そして毎年恒例で、午後には水道水が涸れ、シャワーは使えなくなるのである。
また、お祭りの際、沙積み、綉球投げ、花火、竜船のレースなども同時に行われる。








5. 普洱茶 (ブーアル茶) (普洱市)

プーアル茶は、緑茶に麹黴 (こうじかび) を繁殖させた発酵茶。
黒褐色あるいは茶褐色を呈する。

独特の強い香りで知られ、脂肪溶解作用や消化促進に効能あるといわれる。
プーアル茶の形状は大きく分けると散茶と固形茶に分けられる。

沱茶 (とうちゃ) は保存と持ち運びがし易いようにお椀型に固形化されたお茶である。
小さく分けたものは小沱茶と呼ぶ。

古来中国ではお茶は薬として用いられていた。
薬として持ち運びし易く、保存もし易いように乾燥して固めたのである。








中国語講座  「忘れ難い水かけ祭り」  



难忘的泼水节

火红火红的凤凰花开了,傣族 dǎizú 人民一年一度的泼水节又到了。
今年,傣族人民特别高兴,因为敬爱的周恩来总理要和他们一起过泼水节。

那天早晨,人们敲起象脚鼓,从四面八方赶来了。
为了欢迎周总理,人们在地上撒 sǎ 满了凤凰花的花瓣,好像铺上了鲜红的地毯。

一条条龙船驶过江面,一串串花炮升上天空。

人们欢呼着:“周总理来了!”
周总理身穿对襟 duìjīn 白褂,咖啡色长裤,头上包着一条水红色头巾,笑容满面地来到人群中。

他接过一只象脚鼓,敲着欢乐的鼓点,踩着凤凰花铺成的“地毯”,同傣族人民一起跳舞。
开始泼水了。

周总理一手端着盛满清水的银碗,一手拿着柏树枝蘸 zhàn了水,
向人们泼洒 pōsǎ,为人们祝福。

傣族人们一边欢呼,一边向周总理泼水,祝愿他健康长寿。
清清的水,泼呀,洒呀!

周总理和傣族人们笑着,跳着,是那么开心。

多么幸福啊,1961年的泼水节!
多么令人难忘啊,1961年的泼水节。





【注 釈】

【泼水节】 pōshui jié
水掛け祭。タイ族の伝統正月である陽暦4月中旬に行う、
互いに水を掛け合って祝福しあう行事。
5月に始まる雨季の稲作に十分な降雨を願う意味がある。

【凤凰花】 fèng huáng huā
[植] ホウオウボク(鳳凰木)の花。
マメ科の落葉高木。熱帯地方では街路樹にされる。
初夏から秋にかけて鮮やかな朱赤色の花を咲かせる。

【傣族】 dǎi zú
少数民族のタイ (Dai) 族。
タイ国のタイ族と同系で、雲南省に居住。水稲耕作に従事する。

【象脚鼓】 xiàng jiǎo gǔ  象脚鼓(ぞうきゃくこ)
タイ族の民間楽器。伝統歌舞の伴奏に用いる。
太鼓の外見が象の足に似ているところからこの名がある。
肩から斜めに吊り下げて踊りながら打つ。

【对襟白褂】 duì jīn bái guà  白いひとえの前ボタン式中国服。
【鼓点】 gǔ diǎn  拍子をとる。
【泼洒】 pō sǎ  (液体を)まく。



【口語訳】

忘れ難い水かけ祭り

真っ赤な鳳凰木の花が咲き、タイ族人民の一年に一度の水かけ祭りがやって来た。
今年、タイ族人民はことのほか嬉しかった、何故なら敬愛する周恩来総理が彼らとともに水かけ祭りを過ごすことになっていたからだ。

その日の早朝、人々は象脚鼓を敲き始め、四方八方から集って来た。
周総理を歓迎するために、人々は地面一杯に鳳凰木の花の花びらを撒き、まるで真っ赤な絨毯を敷いたようだった。

一艘一艘竜船が川面を漕ぎ過ぎて、一つ一つ花火が空に昇った。
人々は歓呼していた。 「周総理 ようこそ!」

周総理は向かい襟の白い内着、コーヒー色の長ズボンを纏って、頭はピンクの頭巾で包み、満面笑顔で人ごみの中にまで来た。
彼は一つの象脚鼓に近づき、浮き浮きしたテンポで敲き、鳳凰木の花で敷いた 「絨毯」 を踏みながら、タイ族人民と一緒に踊った。

水かけが始まった。
周総理は一方の手で清水を満たした銀碗を持ち、一方の手で柏の木の枝を持って水に浸し、人々に向けて撒いて、人々を祝福した。
タイ族の人々は歓呼しながら、周総理に向けて水をかけ、彼の健康と長寿を祈った。

清らかな水を、かけて、撒いて!  周総理とタイ族の人々は笑って、踊って、ほんとうに楽しかった。
なんと幸福であることか、1961年の水掛祭り!
なんと忘れ難いことか、1961年の水掛祭り!









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